静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが、「住宅ローンのピンチは突然やってくる!」についてお伝えしますね。
「うわっ、マジか!」先日、某デパートのトイレ内でパソコンケースに入ったパソコンをフックにかけようとして誤って、胸の高さから落としてしまいました。すぐパソコンを開くと画面には斜めにキレイなヒビが。電源を入れるも画面は当然映らず。
その場でいつもお世話になってるPC修理サポートの方に電話。「あ~、その状況だと、画面修理だけでも4~5万はかかると思います。本体さえ大丈夫ならTVに繋げば、とりあえずデスクトップとして使えますよ・・・」
次の日、打ち合わせでパソコンを使わなければいけない状況だったので、帰宅してからすぐにテレビに繋いだところ、本体は大丈夫だったので、必要書類を印刷して翌日の仕事はなんとか事なきを得ました。
中古で7万円で買ったパソコンなので、4~5万もかけて修理するのはもったいなくて。予算と用途に合うものを電話したPCサポートの人にPCショップ数件に同行してもらい、短時間で新たなパソコンを購入。
それにしても予期せぬ痛すぎる出費。春に家族で予定していた旅行用のお金をパソコン代に充てたので、旅行は秋までガマンすることに 涙
『あらかじめ予想できたこと』
パソコンを落としたのは私の不注意で誰のせいでもありません。フックに落ち着いてかけるか、落ちる可能性も考えて床に置けば何も問題ありませんでした。100%私が悪いです。はい、すみません。。そそっかしい性格なので、こういうことをときどきやってしまいます 汗
『将来の見通しは何年先までしてる?』
仮にあなたのパソコンが私と同じように急に壊れたとしても、パソコンを買い替えるために、他の出費をしばらく抑えることにすれば、家計に大打撃はないですよね。
でも、もし、この出来事を住宅購入に置き換えてみると、将来起こりうる家計のリスクが何となくわかっているのに、今見て見ぬフリで見過ごしたままだと将来は、かなり危険な家計に陥ってしまいます。
平成28年度生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると「あなたは将来の見通しを何年先まで立てている?」という質問の回答では「平均18年」となっています。内訳でみると「16年から20年」が30,4%でトップ。「16年から20年」先の将来の見通しは、お子さんの大学費用を指します。
『家1棟分が必要な大学費用』
あなたのお子さんの大学費用はいくら貯める必要がありますか?平成26年度の文部科学省の「平成26年度子どもの学習費調査」によると、私立文系の県外住まいだと4年間で約1,000万円のお金が必要です。お子さんが2人とも私立県外だったら約2,000万円、3人なら約3,000万円の大学費用を今から18年で貯めなければいけませんよね。
つまりお子さんの大学費用は家1棟分に当たります。お子さんひとりでも1,000万円を18年で貯めるとすると毎月約47,000円の積立が必要です。わかっていても簡単に貯められる金額ではありませんよね。手元に現金がなければ奨学金で賄うことになります。
奨学金を借りた場合はお子さんが大学卒業直後から、20年前後は返していくことに。大学卒業後の初任給から3万円前後が引かれていくのです。卒業後もひとり暮らしをするとしたらアパート家賃に加えて、3万円ってかなり痛い出費です。
『大学費用が貯められるかどうかの要素』
住宅購入という、今、一番大きな買い物を無計画のまま進めてしまったら10年後、20年後に家計は間違いなくピンチになります。お子さんの大学費用が必要になる一番大事な時期に、お金のことで毎日夫婦喧嘩が耐えなくなりますね。
もし、そのときに変動金利で借りてるローンの金利が、3万円も4万円も上がっていたら?会社の業績が悪くて給料・ボーナスが下がってしまったら?奥さんが病気で体調を壊して働けなり、収入がなくなってしまったら?
家計のやりくりは相当苦しくなります。住宅ローンが払えなくなれば家を売るしかありません。家を売ったとしても希望額では売れずローンが残る可能性も。長い人生、色々なリスクを想定して住宅購入を計画する必要があるのです。
さらに、あなたのお子さんの大学費用が貯められるかどうかは、今すぐ住宅購入費用から逆算して考える必要があります。10年後、20年後にあなたが幸せか不幸せに感じるかどうかは、今無理しないかどうかが一番大きな要素を占めます。
つまり、人生の一番の買い物である住宅購入予算を決める今が、まさにラストチャンスなのです。何事も人生はバランスです。今、身の丈以上の住宅購入をしてしまうと、将来の家計にツケがそのまま回ってしまいます。
あなたがこれから「損しない・後悔しない・失敗しない家を買いたい!建てたい!」と本当に思っているのなら、今、ご夫婦で将来のことやお金のことをじっくりじっくり話し合ってみてください。
あなたが10年後、20年後、30年後も幸せでいれるかどうかは、今身の丈に合った予算で住宅購入ができるか?で決まってしまうのです。