９割の人が家を買うのは不安

静岡住まいのマネープラン相談立林

静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが９割の人が家を買うのは不安な理由についてお伝えしますね。

「えっ、うそマジで⁉」先日の初めての出来事。1日でご相談のお申し込みメールが3件。

「今、家の計画中でハウスメーカーにプランを出してもらいました。家族から立林さんを紹介されました」

「これから家を欲しいと思っていますが何から始めればいいのかわかりません。知識も情報もないので一度ご相談したいです」

「ハウスメーカーと既に工事契約済みで今週末に土地を契約するのですが、今さらになってお金のことが不安になり建物にいくらかけていいのか相談したいです」

既に工事契約済みの人はどのようなご相談結果になったとしても計画は進んでいくので、今からのご相談は難しく丁重にお断りしましたが2件は今後面談になりました。

『ローンのことは私もわからなかった』

私が家を建てようと銀行に相談に行ったのは今から15年前。まだこの仕事をしていない会社員から転職後1年くらいのとき。会社員最後の年収は300万円前半。転職して1年目の年収は会社員時代よりアップしたけど、生命保険という入社1年で半分が辞めていく完全実力主義の不安定な業界。

「この業界にずっといて家を買っても生活していけるかな？」当時、不安しかなかった覚えがあります。結果的に希望のローンを借りられず家を建てることは叶わずでしたが、もし、あのとき借りられていたら何もよくわからずに銀行の言われるがままにたくさんのローンを組んでいたことでしょう。

『9割がお金の不安を感じている』

数年前にハイアス・アンド・カンパニーという住宅関連の会社が、住まいが持ち家ではない全国の20代から40代の男女に調査した結果によるとマイホーム購入予定の意向があると答えた296人のうち、「88.9％の人が購入に不安を感じる」と答えています。その理由の第1位は、「無理のない返済計画が立てられるか？」が59.3％を占めていました。

『相談する相手を間違えると・・・』

最近はハウスメーカーはもちろん、地元の工務店や住宅会社でもファイナンシャルプランナーが相談を受けてくれるケースが増えています。住宅会社所属のFPや提携している保険会社のFPが無料で相談に乗ってくれます。

無料で受けられるのは良いことですが、「無理のない返済計画が立てられるか？」という一番の不安の解消より、「〇〇〇〇万円までなら借りられますよ！」と安易に期待を持たせるアドバイス。

または、ローンの相談をしたいのに保険がメインの話になってしまって必要のない新しい保険に加入してしまったり。根本的なお金の不安を解決するどころか逆にお金の不安が増してしまうというのが実態です。

『無料相談はボランティアではない』

考えてみれば当たり前ですよね。無料相談というボランティアで相談に乗る人はいません。そのFPがハウスメーカーの社員であればその人と家族の生活があります。売上のノルマもあります。提携FPが保険会社所属であれば自分のノルマがあります。達成できなければクビです。

ローンの相談を入口にお客さんのマイホーム購入に対する不安を利用して、自分の売りたい商品へ誘導することでしょう。目の前のお客さんのことは置いてきぼり、ハウスメーカーも提携FPもお互いにWINWINの関係を築いているようにしか思えません。

もし、あなたが過去にそのようなFPに出会った経験があるのなら同じFPとして謝罪します。大変申し訳ありません。

『不安な理由は先が見えないから』

あなた1年、2年先の未来は自分がどうなっているか？のイメージは何となくできますよね。では、5年後、10年後はどうですか？ちょっとイメージがしづらくありませんか？住宅ローンの完済は30年、35年先。30年、35年先を今からイメージできるでしょうか？そんな先までは今はまったく何も見えない状態。と言ってもいいですよね。