静岡住まいのマネープラン相談立林

 

 

 

 

静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPがモデルハウスを見ると失敗する理由についてお伝えしますね。

夏の高校野球静岡大会の熱戦が連日繰り広げられていますね。コロナ禍で全校応援はもちろん、一般のお客さんも観戦が制限されているのは残念ですが高校野球が始まると夏が来た!っていう感じです。今年の静岡代表はどこになるのか?今から注目したいと思います。

『甲子園出場もお金がかかるんです』

今年はコロナ禍ですが例年の話をするとあなたは県の代表として甲子園出場が決まると初戦までにいくらお金がかかると思いますか?500万円?1,000万円?正解は約3,000万円!

3,000万円といったらマイホームと変わらない額。なぜ甲子園の初戦までに高額なお金がかかるのか?まず、生徒や父兄などの応援バスのレンタル料が1日1台20万円。基本、全校応援でバスは50台までOKなので20万円×50台で1,000万円。

ベンチ入りする監督・部長(教員)、選手18名分の旅費や滞在費は主催の朝日新聞社から1日1人3,000円の補助が出ますが3,000円では全然足りない。ベンチ入り以外の野球部員や応援の生徒の旅費や宿泊費は寄付金を集めなければいけません。

さらに甲子園という晴れ舞台ではユニフォーム・バッグ・ボールなどの用具もすべて新調。他にも応援席(アルプス席)の入場料、メガホン・タオル・帽子などの応援グッズや記念グッズ。飲み物・お弁当代などすべて寄付金で賄うのです。

アマチュアの高校スポーツで1試合に3,000万円もかかるなんて海外の人からはクレージーと言われています。でも、寄付金が集まらないと高校側が自腹を切らないといけないんですね。

県大会終了から甲子園入りするまでは1週間くらいしかないので優勝後に3,000万円を集めるのはかなり大変なこと。なので甲子園常連の私立の強豪校は県大会が始まるかなり前から寄付金集めをしているのです。

甲子園出場は学校にとって名誉で喜ばしいことですが勝ち上がるごとに応援バスのレンタル料や宿泊費がかかるので実際のお財布事情はかなり大変なんですね。公立校などは資金面で特に大変というのがよくわかりますよね。

『異次元のモデルハウス』

甲子園出場にかかるお金と同じようなことが住宅展示場のモデルハウスにも当てはまります。あなたは住宅展示場のモデルハウスはいくらの建物か知っていますか?

CMでもよくやるハウスメーカーのモデルハウス。メーカーによって多少の差はありますがモデルハウスは建物だけで約8,000万円や1億円。あなたはモデルハウスがなぜ高いのか知っていますか?

なぜならモデルハウスは住むためではなくお客さんに観てもらうために造った家だから。3000万円前後の現実的な家を観てもお客さんの心は動きません。各ハウスメーカーは他メーカーに負けないようお客さんに豪華で素敵な家を見せようと必死です。

お客さんの心を掴もうと外観にものすごくお金をかけていたり特別仕様の特注キッチン、高い天井や広い廊下など、「何人で住む家なの?」というくらい大きな家を造っているんですね。

もし、あなたが8,000万円や1億円の家を建てるならモデルハウスは大いに参考になるかもしれません。でも、静岡の平均建物価格は2,500万円前後。モデルハウスは実際に建てる相場の3倍、4倍もの価格なのです。

8,000万円のモデルハウスを観たあとに「私も同じような家を建てたい!」と思っても実際に立てた家は、「あれっ、なんか想像してたのと全然違った・・・」なんてよく聞く話です。

『失敗しない家を建てるには』

  • 実際に建てた人の完成見学会(オープンハウス)に行きましょう。

完成見学会は今から住む人が建てた家なので現実離れしていません。何人家族で「なぜこの間取りになったのか?」実際いくらで建てられるのか?」「自分が住むとしたらどのようにするのか?」など。「等身大の家づくり」が見れるのでとっても参考になります。

  • 写真と実物は違う!

あなたは知っていましたか?実は雑誌やカタログやSNSの写真は多くのものが修正や手直しされているのを。例えば、「少し暗くなってしまったので光が入っているように修正しよう」「床の仕上がりが雑になってしまったので目立たないようにしよう」など。

簡単に修正できてしまうのです。他には特殊な広角カメラで撮影して実際より空間が倍以上に広く見えるなんてことも。なので写真はあくまで参考程度で実物を見るようにしましょう。

さらに実物を見ることで会社の作業が丁寧か?雑か?も見えてきます。プロが見ないとわからないレベルではなくあなたが見てもわかるレベルです。

私がご相談を受けているお客さんからも、「実物を見て仕上がりが雑だったのであそこはやめました」という話をよく聞きますね。実物を見るというのは非常に大切なんです。

  • 見学で自分の家のイメージがつきやすい

注文住宅は契約後に、「仕様決め」と言われる工程があります。インテリアコーディネーターさんと床や扉、壁、照明器具など様々な仕様を決めていく工程のこと。「仕様決め」が終わるといよいよ工事スタートとなのですが・・・。

完成イメージは家が建つまでわかりませんよね。実は不安を持っている人がものすごく多いのです。「自分の家は素敵な家になるのかすごく心配・・・」一生に一度あるかないかだし初めての経験なので不安になるのも当然ですよね。

でも、完成見学会に何度も足を運んで、「この会社はいつも素敵な家を建てている」と思える会社だったらどうですか?「自分の家だけカッコ悪い家になってしまう・・・」なんてことにはなりませんよね。

完成見学会に何度も参加することで自分の家が今まで見てきた家と同じようなクオリティになるイメージができて不安がなくなるのです。営業マンが100回説明してくれるより完成見学会で素敵な家を3回見た方が絶対に安心できます。

なので完成見学会には複数回、もしくはできるだけ多く参加した方が良いですね。上述のようなことをしっかり実践すればマイホーム購入での失敗や後悔は限りなく防げます。

モデルハウスから見学してしまうのは営業マンの思うツボ。契約まで一気に話が進んでしまって焦って決断しがちです。

家を建てるときにはモデルハウスを見学するのではなく「あなたに無理のない購入予算を把握すること」から始めてくださいね無理のない購入予算で家を建てればローンの返済に追われることなく家を建ててもお金が貯まる家計を作れますから。

 

(マイホーム購入のご相談はご夫婦の考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため現状は対面での相談をしています面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)

 

私がなぜこの仕事をしているのか?