静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが洋服はクリーニングに出してはいけない理由についてお伝えしますね。
「洋服はクリーニングに出すな」マイホーム購入とはまったく関係ないタイトルですが 笑 でも、本当なんです。あなたは洋服をクリーニングに出してはいけないのを知っていましたか?
GWあたりに衣替えをした人も多いはず。衣替えをしたら秋冬のスーツ、コート、ニットなどをクリーニングに出すのが一般的。でも、私は衣類をクリーニングにはほとんど出しません。
特にウール素材の衣類をクリーニングに出してしまうのは大きな間違い。なぜなら、生地を痛めてしまう可能性が高いからです。
『ドライクリーニングのメリット』
世の中のクリーニングはドライクリーニングが一般的です。ドライクリーニングというのは水の代わりに石油系の溶剤で汚れを落とす洗濯方法。家庭の水洗いでは落ちにくい化粧品や油、インクなどの油脂性の汚れをしっかり落としてくれるのがメリットです。
『ドライクリーニングのデメリット』
対してドライクリーニングのデメリットは汗、醤油、果汁、アルコールなどの水溶性の汚れは落ちないということ。
でも、私が思うドライクリーニング最大のデメリットはウール衣類の生地の艶や風合いがなくなってしまうことです。
ウール衣類は文字通り羊で作られていますよね。羊の毛には人間の髪と同じで油分がたっぷり含まれています。油分が入っていることで天然の撥水効果や汚れを受け付けないというメリットがある。
つまり、石油系の溶剤によるドライクリーニングだとウールの毛の油を流してしまうのです。結果的に生地の艶がどんどん無くなってしまうし風合いもどんどん瘦せていってしまう。クリーニングに出せば出すほど。
私も20代から30代にかけて一人暮らしのときにお気に入りのコートやニットを頻繁にクリーニングに出してダメにしてしまった経験がありますから。
『クリーニング=キレイになるではない』
付け加えて言うと「クリーニング=キレイになる」という感覚を持っている人がほとんどだと思います。スーツやジャケット、コートなどクリーニングは何点かまとめて出す人が多いですよね。
まとめて出すとなるとクリーニング代を抑えたいところ。なので大手クリーニングチェーンなどの金額が安いところに出す人が多い。でも、あまりオススメはできません。
特にYシャツを朝出して夕方に出来上がるような安すぎるお店は絶対に避けた方がいいですね。大切にしている洋服であればなおさらです。
なぜなら、大手クリーニングチェーンは外注先の小さなクリーニング店の衣類を大量にかき集めて大量に洗う手法だから。大量に洗って完成までの工程では服一着ずつを丁寧に扱ったり仕上がりの品質を維持するのは難しい。
1着1着を大切に扱うという感覚はほとんどありません。安くて早く仕上げるスピード感を一番重視していますからね。
例えば、作業着や作業服など消耗する衣類を毎回強烈な汚れを落としたいのであれば安くて早く仕上がる大手チェーンは適しているでしょう。
でも、あなたの大切な一着、大切な洋服を大手の安さだけやドライクリーニングに出してしまうとキレイになるどころか生地の艶や風合いがなくなってしまって結果的に着られなくなって後悔してしまう可能性が高いです。
『大切な洋服は個人店』
もし、あなたがウール衣類や大切な洋服をクリーニングに出したいなら?昔からある個人のクリーニング店に出すのがオススメ。なぜなら、大手より確実に丁寧に仕上げてくれるからです。
個人店は受付から仕上りまでを少人数で一括して店舗内で行っています。
「大事にしてる服にシミがついちゃって…」「そうなんですねー、わかりました。しっかりシミを落としておきますね!」と受付してくれた本人が直接仕上げてくれたり決め細やかなサービスと高い技術力で信頼を得ているお店が多いです。
もし、あなたの大切な洋服をクリーニングするときは最初から最後まで完結してくれるお店を選ぶのが失敗しない絶対的なポイント。
料金は大手チェーンよりいくらか高かかったとしても大切な洋服を長く着続けるためには必要な出費だと私は思いますね。
ちなみに私はウール素材のジャケット、コートなどはクリーニングに出さない代わりに着たら即ブラッシングを心がけています。
実はブラッシングというのはめちゃめちゃ大事で。汚れを落とすだけでなくウール本来の艶が戻ってきたり毛並みが整うことで静電気が起こりにくい。ホコリが集まりにくいなどのメリットがたくさんありますから。
『顔の見える家づくりを』
家づくりもクリーニングと同じで。最初から最後までできるだけ顔の見える家づくりをして欲しいです。私は家を建てるなら大手ハウスメーカーよりも地元の優良な工務店の方がより満足度が高いと思っています。
大手ハウスメーカーにはブランド力や安心感が感じられますが大手だから安心とは限らない。ハウスメーカーは直接は家を建てません。地元の下請けのたくさんの業者さんや職人が現場に入るので施工にかなりのバラつきがあります。
大手ハウスメーカーは売上がすべてで1棟1棟丁寧に建てるというよりは工期を死守して棟数をたくさん建てるという考え方。せっかく一生住める自分の家を建てるなら丁寧に仕上げてくれる業者さんを選びたいですよね。
家を建てるときに住宅展示場に行く。建物から探す。土地から探す。今の家賃を目安にするのはすべて間違い。
まずは今想像できる将来までの支出をできるだけ把握してお金の不安を解消することからです。住宅ローンは年収だけで「借りられる額」がわかります。でも、重要なのは家計の支出から把握する「返せる額」です。
「借りられる額」ではなく「返せる額」の方が重要。家を建てるまでは平均1~2年。建てたあと老後まで何十年と暮らしていくのですから。