静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが、寒い家の対策法についてお伝えしますね。
先月のことですが、叔父の葬儀に出席してきました。77歳で死亡した叔父の死因は、脱衣場と浴室、浴槽との温度差が大きくなり血圧が急激に変化することで起こる「ヒートショック」。
「ヒートショック」は65歳以上の人で年間約5,000人が死亡していて、11月から3月の間に7割以上もの人が亡くなっているデータがあります。
『ヒートショックになりやすい人』
あなたは「ヒートショック」になりやすい条件があるのを知っていますか?よく知られている行動やなりやすい人の特徴として、
- 飲酒後の入浴
- 42度以上の熱い浴槽に入る
- 脱衣所や浴室に暖房器具がない
- 不整脈がある
- 睡眠時無呼吸症候群などの呼吸器官に問題がある
- 65歳以上である
- 肥満気味
- 高血圧、糖尿病、動脈硬化等の病歴。
叔父はこれらのいくつかに当てはまっていたようでした。
『あなたの自宅は大丈夫?』
静岡は比較的暖かいとはいえ、エリアや土地の場所によっては寒いところがありますよね。今年の冬は特に日によって、寒暖の差も激しいので体調も崩しやすかったりします。
あなたの自宅やご実家の脱衣所や浴室の環境はどんな感じですか?暖かいリビングや部屋から出て脱衣場へ行くまでに、もし、寒さが身に染みたり、脱衣所でブルブル震えながらご家族が着替えているとしたら…。それはちょっと怖いことですね。
「ヒートショック」を防ぐためにも、
- 脱衣場に暖房器具を置く
- シャワーを出して浴室を温める
- お湯の温度は41℃以下に
- かけ湯で体を慣らす
- 浴槽から急に立ち上がらない
などの注意が必要です。私も自分に近い人がまさかそんなことになるとは思いもしませんでした。私だって例外ではありません。気づかないうちに意識を失ってしまうのですから。怖いですよね・・・
『ヒートショックがない家の見分け方』
あなたも当然、脱衣場や浴室は寒くない方がいいですよね?寒い家にならないようにするために、モデルハウスや完成見学会に行ったとき、どんな見方をすれば冷たさを感じない家になるのか?を見分ける方法があります。
めちゃめちゃシンプルな方法です。モデルハウスや完成見学会では、玄関を上がったらスリッパがありますよね。なのでそれは、「スリッパを履かないこと!」足の裏で床の温度を感じてみることです。
リビングや寝室などの部屋はエアコンで温まっていますが、暖かい空気は上に上がりやすく床は暖まりにくいです。断熱がしっかりされていない家は、特に冷たさを感じるかもしれません。浴室の床はなおさらです。足裏が冷たくなければOKです。
『家族の健康のための家づくり』
あなたが家を建てる理由はどんなところですか?
- 子供が生まれて手狭になったから広い一戸建てが欲しい
- 家を持つことで、幸福感を得たい
- マイホームで家族の思い出をつくりたい
- 家族や友人と庭でバーベキューをしたい
- ガーデニングや家庭菜園を楽しみたい
人それぞれ色々な理由があって家を建てますよね。でも、せっかく建てるのだから、年老いる20年後30年後を意識した寒さ対策や、体に影響を与える様々な環境から、家族の健康を守るためを意識した家づくりも重要かもしれませんね。