静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが家づくり計画で道に迷ったら引き返すべき理由についてお伝えしますね。
約1,000万人いると言われる日本の登山人口。ひと昔前は中高年中心だった登山が山ガールという言葉が出てから若い世代が急増。ただ、登山人口の増加に伴い遭難者も増えていて警察庁の発表によると登山での遭難者は毎年3,000人以上ともいわれています。
遭難する人の原因は様々ですが遭難で一番多い原因はあなたは何だと思いますか?「軽装備での登山?」「気象条件の急激な変化?」「滑落等の事故?」答えは、「道に迷う」遭難。遭難する原因でダントツの1位なんですよね。
『道に迷ったときにすべき行動』
コンパスや地図、スマホアプリなど用意周到で登山に挑んだにも関わらずもし途中で道に迷って不安を感じてしまったら?必ずすべき行動があります。「来た道を引き返す」こと。
人は心理的パニックになると、「早く下りたい」「早く家に帰りたい」という思いから下山してしまうようですね。道に迷ったからといって今まで歩いてきた道をまた登るのはかなりしんどいですよね。
でも、道に迷ったときは、「来た道を引き返す。」登山の鉄則です。できなければ自衛隊やレスキュー、県警のヘリコプターのお世話になってしまうことになりますよね。
『マイホーム計画中でも遭難者が多い』
登山同様にマイホーム計画中でも途中で道に迷ってしまう人をときどき見かけますね。ときどきというより誰にでも当てはまる可能性があるんですよね。「提案された間取りが気に入らない」「営業マンの対応が良くない」「知り合いの会社に頼んだけどいまいち。付き合いがあるから断れない」
「住宅ローンを返していけるか不安・・」「今週末に契約予定だけど今になってお金の不安が大きくなった・・」「じっくり検討したいけど営業マンにせかされて話だけが進んでしまっている」今まで私にメールがあった不安やお悩みの声の一部。
『家づくりも迷ったら引き返す』
家づくりでの不安や迷い、ストレスを抱えながら前に進んでしまうのは登山の遭難に近いものがありますね。もし、あなたがマイホームの計画途中で不安や迷い、ストレスを感じたら?思い切って引き返して計画をリセットしてみること。
もう一度、スタート地点に戻って計画を順番に整理してみましょう。
- 間取りの優先順位はできているか?
- 土地選びは広さとエリアばかりにとらわれていないか?
- ローンの借入金額はこれで本当に大丈夫か?
- 身の丈以上のローンになっていないか?
- 家を買ったあともやっていけるのか?
迷うということは不安やストレスを感じていて納得ができていない証拠。マイホーム購入後に後悔しないためにはあなた自身で手間と時間をかけるしかありません。今から何十年と家族で暮らすのだから準備のための時間と努力を惜しんではいけません。
今まで進めてきた計画を引き返す、リセットするのは時間の損失にはなりますが、迷いや不安なまま進んでしまったら?一生後悔してしまいます。
『家づくりは迷いや不安との戦い』
家づくりは楽しいことですが楽しいことばかりではありません。予算も限られています。限られた予算内で実現に向けて打ち合わせをしていくのだから不安や迷い、ストレスはついてまわります。でも、予算が限られているからこそ家づくりは楽しいんですよね。
「本当にこのまま建ててしまっていいのか?」「住宅ローンは返していけるのか?」「将来の家計はやっていけるのか?」「希望通りの家になるのか?」「この営業マンを信用していいのか?」「この会社を信用していいのか?」
もし、不安やお悩み、ストレスを抱えてしまったら思い切って引き返してくださいね。あなた自身で冷静な判断が難しいのなら第三者の声を聞いてみるのも有効な方法です。大切なことは中立や信頼できる人に相談して迷いや不安を解消することです。
もちろん私で良ければ全力でご相談に応じます!あなたが今の計画を引き返す覚悟があるのなら。