静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが住宅ローンを夫婦の年収で借りるのは危険な理由についてお伝えしますね。
「住宅ローン、毎月75,000円」
問題です。あなたは住宅ローンの支払い、毎月75,000円は高いと思いますか？安いと思いますか？価値観は人それぞれですが75,000円の支払いはあまり高いとは思わないのではないでしょうか？
では、実施に75,000円支払う家計状況を言いますね。世帯年収は300万円で住宅ローンの借入は2,500万円。毎月の手取り19万円でボーナスなし。この家計状況での毎月の支払いが75,000円です。
手取り19万円の家計に対して住宅ローンだけで毎月75,000円の支払いはかなり払いすぎだと思いませんか？
『借りようと思えば借りられる額』
世帯年収500万円で約4,800万円。世帯年収800万円で約7,700万円。年収に対して銀行で借りようと思えば借りられてしまう住宅ローンの限度額です。静岡で夫婦共働きなら世帯年収500万円も800万円でも特に珍しくないですよね。
でも、借りられる限度額が4,800万円～7,700万円にもなるなんてびっくりしませんか？世帯年収が多くなると驚いてしまう借入限度額ですが私が伝えたいのは年収300万円で2,500万円借りるのも危険度はまったく一緒なんですね。
『借りられる額と返せる額は全然違う』
あなたも冷静に考えるとわかるはず。銀行で「借りられる額」と「返せる額」は全く違うものです。奥さんも正社員で働いていても出産後に今まで通りの働き方ができるかどうかはわからないですよね。
「共働き前提の世帯年収でローンを借りてしまうと危ないな～」といつも思いますね。特に家を建てるときにまだお子さんがいない場合は危険でお子さんがいる生活や家計をイメージできないもの。
『子どもが生まれると家計の負担が変わる』
例えば、お子さんが元気で病気ひとつしない子なら保育園に入っても呼び出されることはないでしょう。でも、熱を出したり体調不良で呼ばれたりすることがよくあれば奥さんがフルタイムで働きたくても続けるのは難しくなりますよね。
実際に相談者さんや家を建てて10年以上経つ友達を実際に見てきた経験から実家が近かったり同居している人は親に頼ったりしてなんとなります。
でも、身近に頼れる人がいない場合や早退などが許されない空気の職場、すぐ職場を離れられない仕事などは特に奥さんが仕事を続けるのは難しくなる可能性が高いですね。
『旦那さんの帰りが遅い世帯も注意』
さらに付け加えると旦那さんの帰りが遅かったりまたは残業になりやすい職場で奥さんが子育てを理由に離職した場合は一日中子育てで奥さんは家でゆっくりできる時間もありませんよね。
奥さんの退職による収入減でローン返済が重くのしかかりそのあとも支出だけが増えていく、金銭的にも精神的にも相当なストレスになってしまいますね。
以上のような理由から夫婦の年収でローンを借りるのなら、また、子育てで頼れる相手が身近にいないのなら住宅ローンの借入金額は抑えめに慎重に考える必要がありますよ。
銀行で「借りられる額」と借りたあと実際に生活しながら「返していける額」は全然違うのですから。
