静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが住宅ローンは先が見えない不安についてお伝えしますね。
おととい、全国的に緊急事態宣言が解除されました。でもしばらくは今までと同様な行動が求められますよね。しばらくがいつまでなのか?もわからないので新型コロナという不安とこの先も戦っていくしかありません。
新型コロナが流行り始めたときから感染予防対策でマスク、手洗い、うがいをしたりとみんな何かしら気を付けているはず。今後も一定距離を取ったり三密を避けるなどの対策は必須。でも、一番怖いのは何かと言うと・・・。
『目に見えない不安』
コロナウイルスは目に見えないということ。最初から見えていれば近づくこともないし見えない場所に移動すれば何も問題がないですが。ウイルスという目に見えない敵に誰もが想像以上の恐怖を感じているはずでしょう。
『あなたに無理のない購入予算も目に見えない』
新型コロナ同様にあなたに無理のない住宅購入予算も目には見えないんですよね。コロナウイルスも恐怖ですが目には見えない適正な購入予算を間違えてしまったらあなたの人生を狂わせてしまうほどの大きな影響があるんですね。
なぜならあなたが気に入った住宅会社で営業マンに聞かれることは、「年収はいくらですか?」「今、家賃をいくら払っていますか?」「預貯金はいくらありますか?」たった3つの質問だけだから。
3つの質問に答えただけで「あなたがいくらの家を建てられるか?」「いくらまで借りられるか?」が営業マンには見えてしまうんですね。
もっと突っ込んだ話をすると、「あなたに無理のない住宅購入予算」「家を建てても家計に負担のない住宅ローン金額」というのは営業マンにもまったく見えません。
営業マンや融資担当が興味があるのはあなたがいくらまでの借入ができて自己資金をプラスすると最大で住宅購入可能額はいくらになるのか?ということだけ。購入最大可能額を基本に打ち合わせは次々と進んでいってしまいます。
『重要なのは今の収入ではなく将来の支出情報』
本当に重要な情報は年収や収入ではなくあなたの今後の支出情報。ただ、営業マンも銀行の融資担当もあなたの今の家計の支出情報には必要がなくて家を建てたあとの今後の支出に関してもまったく興味がないんですよね。
でも・・・。ほとんどの人が住宅ローン35年返済までの間今の家計の支出状況がずっと変わらないということはありませんよね。
お子さんが成長するにつれて支出は増えるもの。食料品や生活用品の毎年の値上げ等で支出も増えますよね。今回の新型コロナの影響で会社の業績も悪化して給料や年収が大幅に下がることも十分考えられます。
来年以降あなたの収入が今と同じだけもらえる保障もありません。共働き夫婦であれば片方だけ影響があったり最悪の場合2人とも影響を受けることもあるかもしれませんよね。
ただ、不安ばかりを上げていてはマイホーム購入には踏み切れません。だからこそ住宅ローンという目に見えない恐怖と対峙するには購入前の事前の用意周到な準備が重要なんですね。
将来の家計の見える化とも言われるライフプラン表の作成で将来までの家計のお金の流れをしっかりと把握することなんですね。
「今は子供が小さいから支出も少ないけどこの先もし奥さんが仕事を辞めても住宅ローンを払いながら家計はやっていけるのか?」「子供2人とも大学に行くと教育費がかかるけどローンを払いながら家計は赤字にはならないのか?」
「住宅ローンを払い終わった頃は年金がもらえるかはわからない。老後に預貯金は十分に貯められるだろうか?」
家を建てる前に様々な不安材料を一つ一つチェックしておかなけれ建てたあとに見えない不安や恐怖をずっと抱え続けることになってしまいます。
『売り手ではない立場の人に依頼をすることが重要』
「将来の家計の見える化」ライフプラン表を作るときに一番重要なことは売り手側ではないあなたの味方になってくれる人に依頼すること。ライフプラン表を売り手側に作成してもらっている人がほとんどなんですね。
家を売る側または売り手と提携している立場のFPに相談しても基本的には家を買ってもらわないとFPも商売にならないのでライフプラン表を作ってもらったとしても本当に正しい回答結果はなかなか得られないでしょう。
なぜなら、「購入が出来るように数字が操作される」という事実がたくさん起こっているから。家を建てても問題ないようなハウスメーカーに忖度したライフプラン表ではまったく意味がありません。
あなたの相談相手が、「家を買ってもらわないと困るのか?」「家を買わなくてもいいのか?」第三者の立場であなたの味方になって相談を受けているかどうか?を見極めることが超大事ですね。
住宅購入は人生を左右する大きな決断。売り手側に忖度しない本当に正しい診断や相談ができるあなたの味方にしっかりと相談してくださいね。
(マイホーム購入のご相談はご夫婦の考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため、現状は対面での相談をしています。感染症予防対策のため面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)