静岡住まいのマネープラン相談立林

 

 

 

 

静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが変動金利が2023年に上昇する可能性についてお伝えしますね。

食料品、生活用品、ガソリンなど。原材料の高騰などにより世の中のあらゆるものが値上げ。住宅業界もウッドショックの影響による住宅資材や建築資材、建築費の値上げは数年前から止まりません。

増税分を差し引いても10年前と比べてあらゆるものが値上げされています。でも、一つだけ10年以上も値上げされていないものが。あなたは何かわかりますか?

『10年以上変動金利は据え置き』

住宅ローンの変動金利です。住宅金融支援機構によると変動金利は10年以上も基準金利は変わっていません。一番下のオレンジの2.475%の部分。

住宅ローンの金利は「基準金利」と「優遇金利」の2つから成り立ちます。「基準金利」は定価のことで「優遇金利」は値引きを指します。

住宅ローンを借りるには基準金利(定価の金利)から優遇金利(値引き)があって実際にあなたが借りる金利が決まるのです。

同じ銀行の変動金利でも会社員か公務員、職種や勤続年数、会社の信頼度、預貯金額など。人によって値引き幅が異なり最終的にあなたが実際に借りられる金利が決まります。Aさんは0.5%だけどあなたは0.6%みたいな。

『銀行も厳しい経営状態』

長らく続く低金利の影響で銀行の収益は悪化。静岡では圧倒的な知名度の静岡銀行も山梨中央銀行と業務提携して1年が経過。

今後、急速に人口減少する日本は地域商圏の多くが消滅する可能性が高くて地方銀行は今の半分にならないと生き残れない。

銀行同士で業務提携や合併で事務部門やシステムを共同化して経費削減や収益基盤の強化を図っていますが、長らく続くマイナス金利で住宅ローンなどの金利が低い状態では金融機関の収益が悪化する一方なんです。

『今は変動金利を上げやすい時期』

平均すると約7割の人が選択してる変動金利の魅力は何といっても低金利なこと。ネット銀行では0.4%台の金利。でも、変動金利は今は低金利だけど今後35年間に渡って金利が上がらない保証はありません。

35年固定金利やフラット35などの全期間固定金利で借りた人は無理して住宅ローンの繰り上げ返済をする必要はありません。史上最低水準の金利を固定したわけですから。

対して変動金利は借りた後からが勝負。常に金利上昇のリスクに備える必要があるからです。

実は今は銀行が変動金利を上げやすい時期なのをあなたは知っていましたか?なぜなら、今は超低金利なので、「繰り上げ返済される可能性が低い」「他行に借り換えされる可能性が低い」からです。

『金利の引き下げ競争はもう終わり』

グラフのとおり2008年のリーマンショック前後に多少上昇していますが多くの銀行は変動金利の基準金利が変わっていません。代わりに優遇金利(値引き)の幅が大きくなっているので実際に借りる金利は下がってきているわけです。

つまり、銀行は契約した時期によって優遇金利(値引き幅)を変えている。ネット銀行で0.4%台で借りられる理由はここ数年の銀行間の金利の価格競争で値引き幅が大きくなったからなんです。

2008年に借りた人には最終的に0.975%で貸すけど今年の人には0.44%で貸すよみたいな。

史上最低金利の今、ネット銀行は無店舗などでコストがかからないといっても利息だけでは赤字。でも、最初に借入額×2.2%などの融資手数料が入るのと過去の高い金利で借りている人から利益が出ているのです。

でも、史上最低水準の金利になった今、金利引き下げの競争はもう終わりです。

『2023年に金利が上がる2つの理由』

1点目として。住宅金融支援機構の調査によると2015年の住宅ローンの完済の平均期間は約15年(途中で借換えした人も含む)。

低金利以降はローンを借換えした人も多くリーマンショックの2008年以前の高い金利で借りている人はほぼいなくなっています。

つまり、2009年以降の低金利で住宅ローンを借りている人しか残っていない可能性が考えられるのです。平均完済期間が約15年とするならば「2008年+15年=2023年」という計算が成り立ちますよね。

2点目として。2023年は団塊ジュニア世代が全員50代に突入するので人件費が増えます。一般的に給料のピークは50代前半。団塊ジュニア世代の年齢が上がるほど人件費の負担が重くのしかかってくるのです。

大手メガバンクではすでに2026年頃までに早期退職や採用抑制によってグループ会社全体の約3分の1にあたる約2万人規模の人件費カットを打ち出してきています。

人件費カットはほぼすべての銀行が同時に直面する問題。ということはすべての銀行が横並びに一斉に変動金利の基準金利(定価)を上げやすい時期、上げてもおかしくはないタイミングと言えます。

各行とも一斉に金利が上がれば他行に借り換えられるデメリットもないですからね。

『無理のない購入予算がすべて』

以上のようなことから再来年の2023年には変動金利を一斉に引き上げる可能性があるのでは?と私は推測しています。コロナ禍で住宅ローンが払えない人が続出していて銀行の経営状態に影響があるのも変動金利を上げやすい理由でしょう。

あくまでも私の推測に過ぎないので2023年に銀行が変動金利を上げるかどうかはわかりません。でも、今の変動金利という住宅ローン商品は銀行にとって赤字同然。

「長らく続く低金利で銀行経営も厳しかったなー・・・。そろそろお客さんに負担してもらわなきゃ・・・」

金利を上げて7割以上もいる変動金利のお客さんから今より利息を得ることで経営状態を安定させたいというのは銀行にとって当然のような気がしますね。

いつもお伝えしていることですが変動金利がいつ急に上がっても最初にあなたの家計に適正な住宅ローン金額で借りていれば家計に何も問題ないし恐くありません。

コロナ禍という誰も予期しなかった出来事が急に起こってしまう世の中なので変動金利が急に上がるというリスクも常に予測して暮らす必要があるのではないでしょうか。