静岡市のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが家の主役はあなたについてお伝えしますね。

「高校野球の決勝戦が終わると秋の気配が近づく」と言われますがまだまだ残暑厳しい9月。今年の静岡代表は私立の日大三島でした。最近の代表校は全国的にもほぼ私立高校。ひと昔前の代表校は公立高校も多かったのですが…。

例えば優勝した宮城の仙台育英は東北6県を中心に関東からも選手が集まっています。準優勝の山口の下関国際は甲子園メンバーに山口出身の選手が一人しかいません。

甲子園に出場するために選手が私立の強豪校を選択するのは当然のことだと思いますが。個人的には地元で生まれ育った選手が地元の代表として甲子園でプレーするという昔の高校野球の雰囲気が好きでした。

私立が県外から選手を集めたり選手が自ら進んで越境入学して甲子園を目指すというスタイルは昔からのことですが。特に最近は全国から優秀な選手を集めて甲子園で優勝できるような勝てるチームを作る私立が圧倒的に多いです。

さらには選手だけではなく強豪校で長い間指揮を取っていた監督も一緒にスカウトして甲子園に行けるチームを作る時代。地元の選手が地元地域の高校で甲子園を目指すという環境は難しくなってしまいました。

『勝利至上主義の甲子園』

甲子園で優勝したりプロ野球選手を輩出すれば高校にとっては抜群の宣伝効果。高校球児は学校の広告塔的な感じで高校野球はプロ野球の予備校的なプロ育成のためのビジネスになってしまいました。

時代の流れには逆らえないのですが。私立の高校野球の監督も「教師」という教育者より優勝請負人の雇われ監督が増えてきてしまって。高校野球が教育の一環というより学校の宣伝目的の勝利至上主義になってきているのが残念です。

『性能至上主義の家づくり』

最近の家づくりも高校野球に近いところがあって。「断熱性」「気密性」「耐震性」「耐久性」などをアピールした大手ハウスメーカーが作った高性能な家という性能至上主義の家を作るのが最近の主流です。

大手メーカーの高性能な家を建てやすくするために様々な補助金を作ったりする国の責任もあるのですが。でも、ちょっと違うのでは?と思いますね。

日本の経済全体を活性化させるには地元に目を向けて地産地消で地元を盛り上げることの方が遥かに重要。特にこの数年は厳しい経営を迫られている中小企業が多いです。

便利で高性能な家もいいのかもしれない。でも、限られた予算内で悩みながら工夫して最終的に自分らしい家を建てることで得られる満足感や達成感の方が家づくりは断然楽しいものになるのではないでしょうか?

『高い家が良い家ではない』

あらゆるものに言えますが高いから良いものとは限りません。上から下まで全身ブランド品のファッションは高級感はありますがセンスはありません。

高額なブランドに頼らずにユニクロやGUなどの商品を上手く取り入れた自分らしいファッションを追求する方がお洒落でセンスがいいです。

大手ハウスメーカーの家でいえば広告宣伝費、たくさんいる営業マンの高い人件費、研究開発費などが利益に余計に上乗せされています。住宅価格が高いからといって家自体に余計にお金がかかっているわけではないのです。

『売上至上主義より顧客至上主義』

あなたはせっかく家を建てるなら売上至上主義の企業より顧客至上主義の企業で建てたいと思いませんか?私なら顧客目線で寄り添った家づくりをしてくれて長くいつまでも付き合える地元企業のスタッフさんに家を任せたいですね。

大手のブランド力や安心感もいいでしょう。でも、家の主役はハウスメーカーではありません。家の主役はあなたと家族です。

身の丈に合った予算で生活を圧迫することなくお金の心配や苦労を一生抱えることなく。あなたと家族が幸せに豊かに暮らせる家を建ててもらいたいと強く私は思います。