静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが住宅ローン負担を軽くする食費節約術ついてお伝えしますね。

「57,750円…」去年1年間で住宅購入相談でお会いした家庭の月の食費(外食含む)の平均額。相談者さんの家族人数は様々ですがお子さんは小学校低学年までの家庭に限定。比較するには割とリアルな平均食費額だと思います。

今月の値上げ食品は1,010品目、10月には3,000品目を超える値上げラッシの予定で家計への負担は増すばかり。「食費ってみんないくらぐらいですか?」と面談中にときどき聞かれることも。

他の家庭と比べて自分の家庭の食費が「多いのか少ないのか?」は気になるかもしれませんね。実際、40,000円後半から90,000円くらいまでと相談者さんの月の食費額も様々。

収入が多い家庭ほど食費も多くなる傾向があるのは事実。でも、「夫婦の働き方や考え方」「家族の食の好み」「子どもの人数」「月の外食の回数」など。

家庭ごとに条件が異なるので食費の平均額の正解というのは特にありません。ただ、そうは言っても食費は少しでも節約したいもの。あなたは食費を節約するために実践している方法は何かありますか?

スーパー買い出し歴20年以上で週6日料理をしている私。今までに様々な節約方法を試してきました。今回は私が実践している無駄なく楽しみながらできる「食費節約術」について解説していきますね。

『月の食費予算を決める

毎月の収入から生活費・固定費・貯金額などを差し引いて余った金額を食費にする。または、「月の食費は〇万円にする」など食費の予算の決め方は様々。重要なのは「予算内でやりくりする」という意志を持つこと。

季節や天候によって価格変動する野菜や肉など外的要因はコントロールできませんが、まずは予算を決めて行動することが基本中の基本です。

『食費は1週間で管理する』

月の食費予算を決めるのは重要なのですが1か月単位で管理してはいけません。なぜなら、1か月単位は長すぎて予算をやりくりするのが難しいから。

ポイントは1か月単位ではなく1週間の単位で食費額をコントロールすることです。1か月の食費予算を4分割(または5分割)に分けるのです。

例えば1か月の食費予算が6万円だとしたら?1週間は12,500円×4週間で5万円、残り1万円を月の外食費に設定してやりくりを目指す。

私はスーパーのポイントカードに毎週ごとに週の食費額を現金チャージして予算内で収めるように努力しています。

ただ、クレジットカード払いは制限がなかったり。またはQRコード決済の場合は余裕を持った額が入っているなど。私と同じやり方をしても予算オーバーしやすいかもしれません。

『1週間の献立を決める』

予算内で収めるためには1週間の献立(メイン料理と煮物と汁物など)をざっくり決めて買い出しに行くのが大きなポイント。正確には週2回買い出しをするので3日分と4日分に分けて献立を作成。

献立があれば無駄なモノを買う必要がありません。仮に献立以外のお肉や野菜が売り出しで安かったとしても??買わずに帰ります。安いからという理由で買ってもすぐ使わないのと今の季節は食材を痛めてしまいがちですから。

『予算が余ったら使い切る』

1週間ごとの予算で上述の12,500円の予算をその週に10,000円しか使わなかったら??2,500円分は次週の予算に上乗せでOK、または外食費に追加するなど。2,500円分は献立以外に自由に好きに使い切るイメージ。

ちょっといいお肉を買う、ハーゲンダッツを買うなど。節約上手を実践した自分にご褒美を上げる感じ。必要以上の食費の節約はストレスになりますからね。

『食費には3種類ある』

食費を抑える大きなポイントは「内食」「中食」「外食」のバランス。「内食」とは自宅キッチンで作る料理。「中食」とはお惣菜やお弁当。「外食」は言うまでもなくファミレスなど外での食事。

当然ですが、中食・外食の割合が高くなればなるほど月の食費は高くなりますよね。とはいえ毎日料理を作るのも大変なこと。私も週1回は料理をせずお惣菜やお弁当などの中食にしています。

また、奥さんもフルタイムで働いている家庭は中食・外食にした方が楽なときもあるかもしれません。外食もかなり高くなってしまいましたがディナーよりもランチにするなど。少しの工夫で節約できることがあるかもしれません。

『食費をいきなり減らすのはダメ!』

もし、今あなたが、「食費かかりすぎてるなあー、節約したいなー」と思っているのなら??いきなり大きく減らしてはダメ。

「まずは週に1,000円節約してみる」達成できたら次は週に2,000円節約してみよう!」など徐々にやっていきましょう。ダイエットと同じでいきなり無理してもストレスでリバウンドしてしまいますからね。

お子さんとスーパーに行ったら欲しいお菓子やジュースが追加されたり難しい部分もあるかと思いますが。「今日は200円までだよー」と予算を決めて選ばせてあげるのもいいかもしれません。

『小さいことからコツコツと』

大きな節約も大事ですがまずは小さなことからコツコツと。毎日消費する食費が上手に節約できるかどうか?は大きな買い物にも間違いなく影響が出ます。

保険や通信費など固定費の見直しだけでは昨今の急激な物価上昇に家計が対応できません。月の食費が無駄なく上手に節約ができれば?高額の住宅購入の失敗(予算オーバー)も限りなく少なくなります。

逆に小さなことが上手く出来ていなければ?住宅購入も欲しいがままに大幅な予算オーバーで住宅ローンに苦しむことになってしまいます。

小は大を兼ねる。もし、あなたが生活費や食費などの家計管理が苦手なら?家を買う建てる前にお金の使い方をしっかり見直してみましょう。私の方法が決して正しいわけではなくあなたなりのやり方で大丈夫です。

そして、「家が欲しい!」と思ったときには?適切な予算で住宅購入することをお忘れなく。