from:静岡 住まいのマネープラン相談 立林毅士
「賃貸か?一戸建てか?
どちらがお得?」
雑誌等やネット等で
よく見かけるこのフレーズ。
「住みたいエリア、物件を
自由に住み替えられるから
賃貸が良い!」
っていう賃貸派と、
「自分の好みや
住みやすいようにできて、
老後まで家賃を払うのは
もったいないから持ち家が良い!」
っていう持ち家派に分かれますよね。
人それぞれ、色々な事情があり、
価値観も色々なので、
「正解なんて存在しない」
というのが正直なところです。
でも、やっぱり・・・
答えが欲しいって思いませんか?
今日は答えをお伝えしますね。
『お金だけを考えたら「一戸建て」』
私の答えとしては「一戸建て」ですね。
賃貸の場合、家賃を一生、
払い続けなければいけませんよね。
一戸建ての場合、
35年の住宅ローンを
組んだとしても支払いは最長35年で終了。
仮に家賃8万円の賃貸物件に、
30歳の人が平均寿命の87歳まで
住み続けたとすると・・・
8万円×12か月×57年間=5,472万円
対して、一戸建ての購入で、
仮に3000万円の住宅ローンを
フラット35という35年固定で
今月の金利1.89%で組むと
約98,000円。
98,000×12か月×35年間=4,116万円
これに持ち家特有の費用、
例えば固定資産税や修繕費用などの
お金もかかりますが、
賃貸の生涯コストと比べると
一戸建ての方がコストが安いですよね。
『一戸建ては団体信用生命保険付き』
このメール講座で、
ときどき出てくる
団体信用生命保険、略して「団信」。
これは住宅ローンを組んだ人が、
死亡したら住宅ローンが0になる
という生命保険です。
これは住宅ローンを組む時、
ほぼ自動的に加入する保険。
住宅ローンを組む=「団信」加入
ということですね。
もし・・・
賃貸物件に住んでいて、ご主人が
本当に亡くなったとします。
そうなると、ご主人の収入は、
来月からゼロになってしまいますよね。
そうなっても、
奥さんやお子さんが住む賃貸物件は、
奥さんだけの収入で家賃を
払い続けていかなければいけません。
子育てをしながらであれば、
フルタイムで働くのは厳しいですよね。
そのような状況になったとしたら、
収入はかなり厳しい状況になると思います。
一方、マイホームの場合、
団体信用生命保険に加入しているご主人が
もし、死亡してしまったら、
残りのローンはゼロに。
奥さんが引き継ぐ必要もなく
今後、住宅ローンは1円もかからない。
仮にご主人と連帯して
ローンを組んでいたとしても、
ご主人のローン負担分は0になるので、
奥さんのローン負担分のみを
返していけばいいわけです。
この団体信用生命保険の差は
かなり大きいです。
こういった意味でも
一戸建ての方がメリットが、
あるのではないでしょうか。
ただ、前にも書きましたが、
下記のような人は
賃貸住まいが良いかもしれません。
・家賃がかからない家に住んでいる
・実家がもらえる可能性大
・家族構成に変化がありそう
・今後の収入がかなり不安定
・マイホームを買える家計状況でない
『一戸建てか?マンションか?』
では、持ち家(一戸建て)が良いとしても、
「一戸建て」と「マンション」
どちらの方が良いのでしょうか??
これも良く聞く話ですよね。
これも結論から言うと、
答えは「一戸建て」ですね。
マンションでも一戸建てでも、
団体信用生命保険が付いてくるので、
ローン契約者が亡くなったら、
ローンはなくなりますが、
実はマンションの場合、
少し話が違います。
マンションは住宅ローンの支払いが
終わったとしても、
・修繕積立金
・管理費
・駐車場代
これらの費用が一生かかってきます。
マンション購入時は、
月に3万円程度ですが、
5年、10年、20年と経つに連れて、
これらの費用が、
月に4万円、5万円と上がっていきます。
団体信用生命保険で住宅ローンが
0になったとしても、
年間で50万円程度の費用が
一生かかり続けるのです。
一戸建ての場合も、
修繕費用は自身で準備を
しておく必要がありますが、
マンションのような管理費、
駐車場代はかかりません。
こういったことからも、
一戸建てとマンションで
お金のことだけを考えたなら
一戸建ての方が、
メリットがあるかなと思います。
ただ、将来、
マンションを売却する前提だったり、
お金以外の家に対する価値観は
人それぞれですから、
「一戸建て」の方が絶対とは
言い切れません。
・・・・・
最終的には、
マイホーム購入というのは、
お金はもちろん、個々の価値観等、
総合的な判断で下すものなので、
「正解はない」
としか言えないんですけどね。
あくまでですが、
お金のことだけで考えると、
あなたが、
どんな家を買ったらいいのか?
もし、お悩みなら今日の内容を
参考にしてみてくださいね。