from:静岡 住まいのマネープラン相談 立林毅士
「今すぐじゃないですけど、
近い将来、転職も考えていますね」
初回面談で、
ご主人の将来までの働き方を伺うと、
このような返答がときどきあります。
「転職したい!」
あなたやあなたのご主人も
そう思ったことがあるかもしれません。
ちなみに私が転職したのは32歳。
35歳からは独立してやっています。
高校時代の仲の良いメンバーが
6人いますが、5人は私と同じく
30代前半で転職しました。
一般的に勤続10年近くなると、
転職について真剣に考えますよね。
転職回数と住宅ローンには、
密接な関係があるのですが、
もし、あなたやあなたのご主人が、
マイホーム購入の前後に
転職を考えているなら、
一緒に将来について
考えてあげてみて欲しいです。
『転職はリスク??』
「転職 = リスク」
一般的にはこの方式でしょうか。
安定した収入を得るという意味では、
違う環境へ変わるのは、
ある意味リスクなのかもしれません。
でも、今の職場に
何かしらの不満や今後の不安があって、
そのまま居続けるのはリスクだろうし、
逆に居心地が良すぎてしまう職場
っていうのも、
居続けるのはリスクかもしれません。
転職する人のほとんどは、
今の職場や仕事に
何らかの不満があって、
転職を考えるというのが普通ですよね。
勤続2、3年を何度も
繰り返してしまう転職は、
会社以上に本人の問題も
大きく関係してきそうですが、
あと30年くらいは働くわけなので、
新しい挑戦やステップアップ的な
環境での転職チャレンジは、
大いに価値があると思いますね。
『転職するとローンは借りられない?』
「転職して2~3年は、
住宅ローンが借りられない」
というのはもはや過去の話で、
今は勤続1年で、
他に借金などがなければ、
普通に住宅ローンを
借りられるようになりました。
・転職先(同業種や公務員への転職)
・転職後の収入(前職からアップ)
これら次第では転職1年未満、
場合によっては半年程度でも
ローンの審査は通ってしまいます。
会社員から独立して
自営業・会社経営するとなると、
3年は安定した収入がないと
銀行の審査も厳しいですが、
会社員であれば、
転職による借り入れの不利は
ほとんどなくなってきました。
『転職による失敗パターン』
転職で収入が増えた世帯で、
失敗しがちなケースは、
転職による給料大幅アップで、
同時にローン借入額も
大きくなってしまうケース。
転職して年収が100万円も上がれば、
生活に余裕ができるわけで、
支出が増えるのはもちろん、
住宅ローンも借りすぎてしまう、
という人をよく見かけます。
そうなってしまうと
いずれ、家計は苦しくなるわけで、
教育費も貯められず、
クルマを買ったり、
家族旅行に行くのも
ガマンしなければならなくなります。
それだけで済めばまだいいですが、
最悪、ローンが払えなくなれば、
家を手放すことになるのです。
転職自体は悪くはないですが、
年収アップの転職をきっかけに
支出が大幅に増えてしまって、
家計が苦しくなってしまうことは
避けたいところですね。