静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPがマイホーム購入を目的にしてはいけない理由についてお伝えしますね。
銀行で「借りられる額」と「返していける額」は全然違う。誰も教えてくれないけど住宅ローンの基本中の基本です。「借りられる額」というのは借入限度額のこと。
「銀行は1円でも多く貸したい!」「ハウスメーカーは1円でも高く売りたい!」お互いの目的が一緒なので借り手は借入限度額までどうしても借りてしまいがち。
借入限度額まで借りてしまうとお子さんの成長と共に支出はどんどん増えていくのでいずれは生活が苦しくなってしまう。生活が苦しくなってローンが払えなくなったら?最後は家を売るしかありません。
『投資の考え方も同じ』
日々、面談をしていると投資を始めた人に出会うことがあります。「毎月○万円投資したら〇〇年後には〇〇〇〇万円になる!」セミナーに参加後数年前から投資を始めた40代のAさん。老後に対する不安から投資を実践中でした。
でも、話を聞いてみると投資の資金を定期的に取り崩して生活費に充てているという。投資に充てる余裕資金がないのに投資をしていたんですね。余裕がない無理な投資では資産が増えるどころか貯金もまったく貯まっていきません。
『投資も無理のない予算で』
投資は余裕資金で始めるのが鉄則です。収入から無理に支出を削った残りで投資をしても長続きはしません。逆にストレスになってしまいます。ギリギリの生活の中で投資をしても生活が成り立たなかったら何の意味もないですから。
Aさんは老後の不安から投資をすること自体が目的になってしまっていたんですね。そのために毎月の支出を必要以上に節約してしまっていた・・・。
『投資もマイホーム購入も人生の目的ではない』
投資もマイホーム購入も人生の目的にしてはいけません。どちらも人生を幸せに豊かに暮らすための手段に過ぎない。手段が目的になってしまうと全然楽しくないですから。何事も手段と目的を間違えないように気をつけてくださいね。
(マイホーム購入のご相談はご夫婦のお考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため現状は対面での相談をしています。面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)