静岡市のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが危険すぎる無料FP相談・住宅相談についてお伝えしますね。

「現在土地を購入しハウスメーカーで紹介を受けたFPさんと相談をした結果、約5500万円の住宅の購入をすすめている状況です。

しかし、紹介を受けたFPさんはハウスメーカーからの紹介になり本当に大丈夫なのか?他の方にも確認をしたいと言う気持ちがありメールさせていただきました。

私としては現在勧めている住宅計画で購入をしたい(敷地、間取り共に満足している)のですが将来のことについてはとても不安があり是非相談させてください。」

定期的に届く同じようなお悩み相談。「ハウスメーカー提携のFPに無料相談→なんとなく信用ができなくてお金の不安が消えない→セカンドオピニオンを聞きたい…」みたいな感じです。

上述のような相談は特に珍しくありません。なぜ、ハウスメーカー紹介のFP、いわゆる保険営業マンに無料相談をしてもお金の不安が解消できないかあなたはわかりますか?なぜなら・・・。

『保険を売るための相談』

答えはシンプル。無料相談のFPの目的は保険を売ることだから。お客さんの住宅ローンの不安を解消することではありません。

そもそも、「保険を売るために必要な住宅ローンの知識」と「お金の不安を解消するために必要な住宅ローンの知識」は違います。

FPの無料相談で得られるのは前者。お客さんが相談しても住宅ローンなどのお金の不安は解消できないのが現実です。

無料相談は入口が無料だからお得に見えるかもしれません。でも、「テーブルの向こう側に座っている人がどのような立ち位置なのか?あなたの味方か?敵か?」を見極めることがものすごく重要なんです。

『あなたはお客さんではない』

つまり、相談するFPが「あなたの利益を優先する人なのか?」もしくは、「あなた以外の利益を優先する人なのか?」を見極めることです。あなた以外の利益というのはハウスメーカーを指します。

ハウスメーカー提携のFPはあなたの利益よりハウスメーカーの利益を優先するのは間違いありません。なぜなら、無料相談のFPのお客さんはあなたではなくハウスメーカーだからです。

ハウスメーカーの頭の中は「FP無料相談を通じてお客さんを契約につなげたい」「購入が難しいお客さんをFPに買えるようなシミュレーションにしてもらえる」「家が売れれば住宅営業マンの給料が上がる」

提携FPの頭の中は「タダでお客さんを紹介してもらえる」「買うのが難しい人を買えるようなシミュレーションにするのが仕事」「買える人はもっと予算を上げるようにする」「保険を売るために住宅ローンの話をする」

お客さんがお金の不安を解消したいという相談以前に。FPに無料相談をする前からハウスメーカーとFPのWINWINの関係が出来上がっているのです。なぜ、上述のようなことが言えるかというと…。

「無料相談でお客さんが購入できるようなシミュレーションを作成してくれないか?」というオファーを私自身が過去にハウスメーカーや地元工務店から何度も受けたことがあるからです。

「あなたの今の家計状態で本当は家を買うのは厳しいですね…」などと提携FPが言うことはありません。無料相談のFPにとってお客さんはハウスメーカー。家が買えない否定的なアドバイスは存在しないのです。

『初対面でも信用できる人』

もし、あなたが「私たちに家は買えるのだろうか…」「住宅ローンはどうすればいいのか…」「どんな家を買ったらいいのだろう…」「土地はどうやって選べばいいのだろう…」

と悩んでいるなら相談すべき人は明確で。「住宅ローンのことが詳しい人」「家や土地のことに詳しい人」ですよね。

さらにはあなたの味方になってくれる人は、「家を売る立場ではない人」なら一番ベストです。ということは少なくとも…。

あなたが相談すべき最良の相手は「有料相談」の専門家に依頼することです。

あなたの味方になってあなたの利益を一番に考えてくれる。有料の人に相談すればお金の失敗は限りなく少なくなります。

有料だからこそ本音や真実を伝えられます。ときにはあなたのことを思って厳しいこともズバッと言ってくれる可能性が高いです。

『タダより高いモノはない』

世の中には無料相談が溢れかえっていますよね。ボランティアではないのに「なぜ、無料が成り立つのか?」を冷静に考えてみてください。何かを販売して利益を得ているからなんですよね。

「FPが保険営業なら保険販売の手数料」「無料の住宅相談カウンターならハウスメーカー・工務店を紹介してお客さんが成約することで紹介料がもらえる仕組み」です。

ハウスメーカー・工務店から住宅相談カウンターに入る紹介料は1組あたり100万円単位。なぜなら、ショッピングモールにある店舗の家賃は高額です。スタッフの人件費もたくさんかかります。

住宅相談カウンターは表向きは無料相談で提携会社からの販売促進費を強調しています。販売促進費というお金がどこから補填されているかといえば?当然、お客さんの見積もりに含まれている金額からです。

あなたの見積もりにわからないように上乗せされた金額が紹介料として裏で支払われているのが真実です。提携建築会社が40社50社もあれば各社に利益が出るように平等にお客さんを紹介しなくてはいけません。

つまり、あなたの好みの建築先が紹介されるとは限らない。無料相談はあなたの利益が優先ではありません。

住宅相談カウンターの利益を出すためにはより多くの紹介料がもらえる建築先やあなたの好みの会社以外が紹介される可能性があることも知っておいて欲しいのです。タダより高いモノはないのです。

『住宅ローンに詳しい人に相談しよう』

もし、あなたが相談の場でFPを名乗る人に出会ったら「あなたの専門分野は何ですか?」「住宅ローンの相談は得意ですか?」と聞いてみてください。専門性のあるFPは即答できます。

「銀行・証券・不動産・住宅ローン・保険・資産運用・相続・家計の見直し」など。FPのお金の相談分野はかなりの広範囲。

あなたがマイホーム購入でお金の相談をしたいのなら?お金の不安を解消したいのなら?お金を払ってでも住宅ローンや住宅購入に詳しい人に相談してくださいね。

無料相談で収入と最低限の支出のみ、ずっと低金利でのシミュレーションでは先方の都合の良い結果になるだけ。1~2年先までの結果ならまだしも…。

短時間の相談で35年40年先のお金の不安が解消できるわけがありません。お金のことはじっくり時間をかけないと後々本当に後悔します。マイホーム購入はあなたの人生を左右する一大イベントなのですから。