静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが住宅購入は算があるからこそ楽しいについてお伝えしますね。

「4,800万円」「4,000万円」「3,300万円」先月、面談した方々の家計に適正なマイホーム購入予算診断額。年齢、年収、支出額、子どもの人数、退職年齢、退職金額などの条件は様々。

私は収入よりも今後の支出をかなり重視するので厳しめの数字を出します。住宅購入のシミュレーションは「収入は少なめ支出は多めに」が基本。長期の返済では何か起こるかわからないですから。

「最初に予算を決めてしまうと希望のオプションが選べなかったり面白くなさそう…」と過去に言われた経験があります。

「夢も理想もあるマイホームなのにお金という現実を先に見てしまうと色々と我慢やストレスで楽しくない家づくりになってしまうのでは?」という意見。確かにマイホーム購入は初めての経験。気持ちはわかります。

では、本当に予算を先に決めてしまうと家づくりは楽しいものにならないのでしょうか?あなたはどう思いますか?

『予算があるからこそ楽しい!』

結論からいうと、「予算があるからこそ楽しい家づくりができる!」と間違いなく思いますね。

「家計に適正な予算、限られた予算内で様々な選択肢を検討しながら自分にベストなものを選べる方が楽しいし結果的に満足度が高い!」と思うからです。

感覚的には小さいころのお小遣い、「予算500円でお菓子がどれだけ買えるか?」と同じ。何を買って何を我慢するか?色々考えて予算500円で欲しいお菓子が買えたときの達成感。金額の大小は関係ありません。

使えるお金に限りがあることはマイナスではなくプラス。限られた予算だと何とかならないか?と一生懸命考えるようになります。苦労しながら色々な知恵も出るし思ってもみなかった良いアイデアが浮かぶようになるのです。

『予算を抑える方法はいくらでもある』

私は今までに100組以上のマイホーム購入(完成)までのサポートをしてきました。建物の予算が1億円を超える人もいれば2,000万円弱の人もいます。ただ、予算がいくらかは関係なくて家づくりは楽しくて面白いもの。

「めちゃめちゃ豪華!贅沢!」な1億円の豪邸を建てる楽しみもあれば、「えっ、こんな素敵な家が本当に1,800万円で建てられるの?すごくない??」という家を造る楽しみもあります。

高いものには豪華さや高級感が出るのでとても素敵に見えます。でも、高いから良いものとは限らない。お金をかければ良い家になるわけではありません。予算内でできるだけ満足度の高い家を建てるポイントはたくさんあります。

「建築会社を選び直す」「家の面積を小さくする」「建物の形状を複雑化しない」「仕様設備やオプションを見直す」「土地の広さを見直す」「土地のエリアを見直す」など。他にも選択肢はたくさんあります。

『無理して住宅ローンを組まない』

予算を上げれば土地・建物の選択肢も増えます。物件の質も上がるでしょう。でも、予算オーバーして住宅ローンに追われるような日々の生活が苦しくなるようなら?何のために家を建てたのかわからないですよね。

マイホーム購入後に住宅ローンに追われる生活にならないためには..。欲しいものを追加したくても最初に決めた適正な予算以上にしないことです。

個人的には「今後も同じように給料が上がっていく..」と思わない方がいいと思います。昔のような終身雇用や年功序列が廃止になるので。むしろ家を建てれば支出の方が増えると思っておくべき。

金利上昇や収入減ではないのに最近は物価上昇で生活が厳しくなっている人が増えています。住宅ローンの借りすぎが最大の理由ですが普通に暮らしているのに住宅ローンが払えなくなる時代になったのです。

『建てたあとの生活の方が大事』

住宅ローンが5~6年の返済で終わるなら予算オーバーしても家計はなんとかなるでしょう。でも一般的にはは35年の支払い。あなたが今まで生きてきた期間と同じくらいかそれ以上の長期間です。

予算が限られている中で理想と現実のギャップに苦しみながら色々と悩みながら。予算がある中で優先するものと諦めなければならないことを考えながら行う家づくりは人生の中で最高に楽しい思い出深い作業です。

だからこそ私はマイホーム購入において「家計に適正な住宅購入予算を知る大切な作業を最初にして欲しい!」という気持ちがブレることはありません。

「購入後ローンを最後まで返していけるだろうか?」「老後貧乏にならないか心配…」など。あなたがお金のストレスを一生抱えながら暮らして欲しくはないですから。