静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが奨学金と自己破産の関係についてお伝しますね。
先週から今週にかけて小学校から大学までの入学式がありましたね。新たな出会いや学びを迎える春。もし、あなたが過去に戻れるとしたらいつの時代に戻りたいですか?私は高校時代。勉強も部活も中途半端に終わってしまった過去を取り戻したい 笑
『高校生の大学進学先』
高校時代というとやはり一番大変なのは大学の受験勉強ですよね。先日、夕方の情報番組とびっきり静岡でやっていましたが、静岡県内の高校生の進学先は県外が圧倒的でその数は全国的にも突出しています。
加えて年収に関係なく8割以上の親が教育費に対する不安を抱えているデータが。
親としてはできることなら国公立だったり、自宅通いだったりと進学先を限定したいようです。でも、文部科学省のデータによると子供一人あたり国公立の大学に行く確率は20%。子供が二人とも国公立の大学に行く確率となると4%まで下がります。現実はなかなか厳しいですよね。
『教育費の準備方法』
「学費をどうやって準備しているか?」については学資保険や預貯金で準備する人が圧倒的多数。でも、もし大学費用を準備できなくても払うことができるすごくお得な制度があります。そうです、奨学金。子供に奨学金を借りてもらえばお金はなんとかなります。ただ、今この奨学金を借りることで大きな社会問題になっていることがあるんですよね。
『奨学金は自己破産への入口』
奨学金を借りた子供が大学卒業後、収入減や病気などの理由で奨学金を返せなくなり、親が代わりに払わないといけなくなるケースです。子どもがずっと払っていく予定だった借金がある日突然、親のところへやってくるのです。
そしてさらに問題になっているのが奨学金の保証人になった親の自己破産。実際に奨学金にからむ自己破産は2016年度までの5年間で延べ1万5000人。このうちの約半分が連帯保証人と保証人、つまり両親の自己破産です。
国内の自己破産件数が減っているのに奨学金関連の自己破産は逆に増えているんです。これは納得できるというか、子供に奨学金を借りてもらうということは親にお金の余裕がない状態。払ってしまったら老後の貯金がなくなってしまうわけですね。
子供に奨学金を借りてもらって、「退職までにお金を貯めよう!」と思っても、「あなたのお子さんが奨学金の支払いを滞納しています。保証人のあなたが全額払ってください」とある日突然言われる可能性が。でも、親も余裕がないので払うことができません。
結果的に自己破産となってしまいます。奨学金を借りる学生が年々増えているので親が自己破産するケースも自然と増えているのでしょう。自己破産という最悪の事態を防ぐためにも、お子さんが小さいうちから少しずつ教育費が貯められる家計を目指していきたいですね。
でも、身の丈以上にたくさんのローンを借りてしまうと、教育費も準備できず最悪の事態になってしまいます。将来必要になるお金のことも見据えて「無理なく返せる住宅ローン金額」で必ず借りて下さいね。身の丈以上の住宅ローンは「自己破産への入口」と言っても過言ではありませんよ。