静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが住宅ローン返済は奥さんの収入で決まるについてお伝えしますね。
「すみませーん、生2つとシーザーサラダ。あと串の盛り合わせをひとつ。」
先日、前職時代の後輩と飲みに行ってきました。後輩とは去年、静岡の街中で偶然再会。当時の仕事の話で盛り上がりながらお互いの近況を語り合う感じの飲み会で、後輩は2回転職して今の会社で頑張っています。
人当たりが良いソフトな感じの後輩はちょっと前に第1子が誕生して幸せな生活を過ごしていて。第1子が誕生したタイミングと言えば後輩もみんなと同じ考えでした。「立さん、そういえば家買おうと思っているんだけど・・・」
『家を買おうとするタイミング』
多くの人が家を買おうとする1番の理由は、「アパートが手狭になったから・・」きっとあなたも同じではありませんか?タイミング的には第1子誕生前後が一番多く、遅くともお子さんが小学校に入る前には家を検討する人が多いですね。でも、ひとつ大きく注意してほしいことがあります。
奥さんの収入について。特に第1子の誕生を機会に家を建てる場合で、働いていた奥さんが仕事を辞める場合は大きな収入減になりますよね。共働きで賃貸アパート・マンションに住んでいれば余裕で生活ができたのが、奥さんが仕事を辞めると収入がしばらくはゼロになってしまいます。
一度辞めてしまうと育児手当もありません。しかも、今までの支出のクセは収入がゼロになったとしてもいきなり抑えることはかなり難しい。ローンの返済が始まってすぐに、「あれっ?おかしいな?」という感じになって当初の予定よりかなり早く働き先を探すことになりかねません。
ただ、都合良く求人があるかどうかはその時の運で、フルタイムの仕事をすぐ見つけることはかなり難しいでしょう。
『旦那さんだけの収入でいけるのか?』
土地建物3,000万円代の物件を購入して子ども2人を大学まで送り出すには、旦那さんや奥さんの年齢にもよりますが、正直、無理なく家計のやりくりをしていくには世帯年収600万円は欲しいところです。あなたの家計はどうですか?
つまり、旦那さんだけで600万円の年収があれば、最悪奥さんの収入がなくても、また、フルタイム勤務の復帰までに時間がかかったとしても家計は何とかなるでしょう。
逆に、旦那さんの年収だけで600万円に満たない場合は足りない分を奥さまの収入で補うか、クルマ購入や旅行費用などの定期支出を抑えると同時に毎月の生活費も削っていくしかありません。でも、静岡で旦那さんだけで年収600万円ってなかなか難しいですよね。
『家づくりの計画は慎重に』
奥さんが職場復帰する場合は特に問題はありませんが、一度仕事を辞める場合は家づくりの計画を慎重に考えた方が良いですね。「今の住まいが手狭になったから早く広くてキレイな家に移りたい。」その気持ちはとってもよくわかります。
でも、共働きの収入に慣れた状態のまま家を買ってしまうと、その後の家計のギャップ(支出クセ)に大きく苦しんでしまうことになります。しかも、お子さんが生まれたタイミングだと家計のことより家を買いたい気持ちの方が勝ってしまいます。
お子さんが生まれたときだからこそ大学までの教育費はもちろん、今後のクルマの購入費用、車検費用や税金関係、家族旅行や老後の夫婦旅行のお金など、人生のトータルの支出をしっかりと考えて家計を見直す良いタイミングです。
通常、住宅営業マンは家を買いたいあなたに、「あなたの家づくりは慎重にしたほうがいいですよ」とは絶対に言ってくれません。「家を買いたいタイミング」と「家を買ってもいいタイミング」は必ずしもピッタリではありませんよ。