静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが変動金利は実は借りにくいについてお伝えしますね。
最近、パンツをはくのが苦しいです。最近というか去年くらいからずっとですが。体重は20年以上ほとんど変わらずですが年々下っ腹が出てきましたね。日頃の運動不足に加えて姿勢や座り方の悪さなどが原因。
PCに向かう時間が長いので姿勢を正して座らなきゃと思っていてもいつの間にかラクな姿勢になってしまう。休憩や食後に甘いものを食べてしまう。無意識や欲求はコントロールできません。あなたはご自身でコントロールできない何かはありますか??
『コントロールできない住宅ローン』
コントロールできないことは家づくりのお金にも。住宅ローンの金利です。一般的にマイホーム購入を考えている人は20代後半から40代半ばの人がほとんどですよね。
私が中高生だった30年前は預金金利も6%くらいで高かったですが、30代20代の人にとっては金利が高かった時代を過ごしてきた!という感覚はほぼないでしょう。金利が上がるというイメージ自体もないかもしれませんね。
ちなみに過去40年間の住宅ローンの平均金利は約4%。「えー、意外と高いじゃん!」って思いませんか?
『変動金利は実は借りにくい』
例えばあなたがA銀行で住宅ローンを借りるとしましょう。金利は変動金利の0.625%。(変動金利は年に2回金利が変動する)借りるときの金利を銀行では「貸出金利」と言います。
A銀行はあなたに、「この人は貸しても大丈夫な人なのか?」の審査をします。この審査に通れば住宅ローンを借りられるわけですが。ひとつ大きく注意して欲しいことがあるんですよね。
銀行は審査するときには「貸出金利」0.625%では審査をしません。「今の金利は0.625%で低いけど将来、金利が3%、4%に上がったとしても返していける人なのか?」を審査するわけです。審査するときの金利を「審査金利」と言います。
つまり、借りられる「貸出金利」は0.625%ですが、実際に返せる人かどうか?を審査する「審査金利」は3%~4%。年収によっても違いますが、あなたが0.625%で借りたくても実際の審査はかなり厳しくなるんですよね。
あなたの借入希望額を叶えようとすると、また、単純にたくさん借りたいとなると年収や借入希望額にもよりますが、変動金利では借りるのは難しくなるわけです。
『住宅ローンは上がるのか?』
今後、住宅ローンの金利が上がるかどうか?は正直、神のみぞ知るところ。個人的には短期的には大きくは上がらない予想ですが、10年20年という期間で見ると、「3%、4%になるのも十分あり得るよなー」と予測しています。事実12年くらい前は変動金利は3%でしたからね。
将来までの35年先で見ると今の1%を切っている変動金利も、最低4%くらいまでは上がる可能性を考えて返済計画を立てる必要がありますね。
もし、子どもの教育費がかかってくる時期に変動金利が3%、4%に上がってしまったら?住宅ローンは今より3万円は簡単に増えます。子どもの教育費と住宅ローンのダブル支出があなたの家計を一気に襲います。
さらに、企業の業績不振で給料やボーナス減が重なったり、病気などで奥さんの収入減や最悪奥さんの収入がなくなってしまったら?家計は破たんしてしまいますよね。
あなたが変動金利という金利が上がる可能性のあるローンを選びたいのなら、自身ではコントロールできない金利上昇、給料減、収入減などに対応できるよう住宅ローン選びはあなたの将来の家計を予想しながら慎重にしてくださいね。