静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが500万円の値引きはありえないについてお伝えしますね。
「今月ご契約いただければ500万値引きします!」「今月ご契約いただければ特別価格でご案内します!」ハウスメーカーの営業マンからの営業トーク。今日は結論から言っちゃいましょう。
500万円の値引きなんて絶対に絶対にあり得ません!500万円も値引きしたら会社がやっていけませんから。最初から値引き分が見積もりに上乗せされているだけの話ですね。
『値引きがあるとお得感が増す』
冷静に考えればおかしいと思える話でも期間限定の値引きというのはどうしてもお得に見えてしまうんですよね。例えば、同じTシャツの2種類の価格表示。
A定価1,490円→990円(今月限定500円値引き) B定価990円 あなたがお得感を感じるのは?間違いなくAですよね。もし、住宅の見積もりであれば、
A見積り3,000万円→2,500万円(今月限定500万円値引き) B見積り2,500万円 値引きなし Bの方がウソ偽りのない適正な見積もりだとしても値引きがあるようなAの方にお得感を感じてしまうわけです。
『値引きはノルマを達成するため』
大手ハウスメーカーには当然営業マンごとに毎月のノルマがあり、各支店営業所にも店としてのノルマがあります。月末になってくると営業本部から、「今月は何件の契約だ?」「10棟契約のはずだがまだ6棟しか契約出来てない。あと4棟どうするつもりだ?」
こういうやり取りがあるわけです。
ここで登場するのが特別値引きの月末商法。値引きというのは今月限定ではなく毎月同じ事をやってるんですよね。値引きに惑わされて中途半端に焦って契約する必要もありません。むしろ焦って契約すると何もいいことはなく契約後のトラブルの元になりかねません。
お客さんにとっては月末だろうが関係ないですよね。50万円~100万円の値引きであればもしかしたらあり得るかもしれません。でも、それ以上の値引きであれば間違いなく疑ってかかるべきですね。
数百万円から何百万円という大幅な値引きはただのパフォーマンス。大幅値引きで契約して得するのはお客さんではなくハウスメーカーです。
値引きというその場だけのお得感に惑わされず冷静に判断して欲しいですね。契約してしまったらもう後戻りはできませんよ。