静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが住宅ローンの頭金は出さない方がお得についてお知らせしますね。
「頭金はいくら出せばいいですか?」ご相談のときによく聞かれる質問。例えば、土地と建物を合わせて3,000万円の場合、住宅ローンを3,000万円借りるより貯金から300万円を出して2,700万円のローンを借りた方が支払う利息も当然少なくなりますよね。
「利息はなるべく払いたくない!」「住宅ローンの借入は少なくしたい!」「頭金は出せるだけ出した方が得だよな~」誰もが思います。もし、あなたにたくさんの貯金があれば頭金をいくらか出してローンの借入額を減らすのは当然のことですよね。
でも、ちょっと考えてみてください。あなたの貯金が今350万円あるとします。300万円の頭金を出すことは可能です。でも、300万円を出してしまうと50万円しか残らない・・・。さて、あなたならどうしますか?
『ストレスになる』
結論から言うと頭金300万円は出さない方がいいですね。一番の理由はストレスになるから。今まで350万円あった貯金があっという間に50万円になってしまうのは想像以上に不安になってしまいます。
もし、急に家電が壊れて買い替えたり、車が故障して修理をしたら?もし、体調不良で急遽、入院や手術をしたら?貯金残高は限りなく0になってしまいますよね。
一方で、頭金を出さずに貯金350万円が残っていたらどうですか?急な出費が続いたとしてもあまり気にならないですよね。でももし、貯金残高が50万円しかなかったら?毎日ビクビクしながら過ごすことになりかねません。
『利息の差が損にはならない』
住宅ローンの金額が少なければ支払う利息も少なくて済みます。でも、10~13年間の所得税や住民税の還付がある住宅ローン減税は年末のローン残高が少なくなれば戻ってくる税金も減ってしまうので今頭金を出すメリットはあまりないかもしれません。
実際に100万円くらいのまとまったお金ができたらその都度繰り上げ返済をしていければ利息も減らすことが可能。仮に今貯金が少なくても10年後は今より増えているだろうから、10年後以降にローン残高を意識的に減らしていけば損もないですね。
『無理のない予算で借りることが大前提』
ただ、頭金を出す出さないより重要なのは、「無理のない予算で借りていること」が大前提です。もし、住宅ローンを借りすぎてしまっていたら?そもそも家計が成り立ちません。
住宅ローン減税が終わる10年後以降にローン残高を減らしたいと思っていても今度は教育費の負担増などで毎月のローン返済だけで精一杯になってしまいます。
低金利の今、なおかつ住宅ローン減税もあるのでローン借入額を減らすことより、予期せぬ急な出費に備えて貯金がわずかになってしまうような家計状況だけは避けた方が無難ですよ。
(10月から価格改定をします。現行価格でのご相談は9月30日まで)