静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが無料の住宅相談所はタダではない理由についてお伝えしますね。
「無料相談に行って住宅会社をいくつか紹介してもらったけどミスマッチの会社でした・・・。」
先日、ご相談があったYさん。無料の住宅相談所に行ったあと私にご相談がありました。無料で資金計画のアドバイスをしてもらったり希望の会社を紹介してもらったけど希望に合わなかったとのこと。無料相談あるあるですね。
一般的に、無料相談は有料相談よりも気軽に受けやすいでしょう。有料相談は相談するハードル高くなってしまうので「私も無料で相談できます!」とアピールした方が相談数は今より増えるでしょうね。
でも、お客さんが増えたとしても私は無料相談はできません。なぜなら、本気で良い家を造りたい!と思っている人を全力でサポートしたい、有料相談の方がお客さんも覚悟ができて確実にメリットを提供できるからです。
『なぜ無料相談ができるのか?』
あなたはなぜ無料相談ができるのかを考えたことがありますか?私に相談依頼がある人は、「プロにちゃんと見て欲しくて」「無料相談はなんか怪しくて」「第三者の中立な意見を聞きたくて」という感じの人が多いですが。
一般的には無料相談に不信感を感じる人は少ないでしょう。「ご相談はいつでも無料です!」というのは相談しやすいですが、時と場合によっては、「タダより高いものはない・・・」ということになってしまう可能性が高いです。
今回は、「なぜ、無料相談ができるのか?」のカラクリと無料相談を受けることのデメリットについてお伝えしますね。
『住宅会社からの紹介料』
「あなたの希望に合う住宅会社を無料でご紹介します!」最近は無料の住宅相談所が増えてきました。ショッピングモールに相談窓口を構えているのでテナント料も高額。相談員も数人揃えているので人件費もかかりますね。
無料だったら普通に考えたら赤字です。なのに無料で相談ができる。ということは裏があるわけですね。なぜ無料で相談できるのか?というと、「あなたから直接お金はもらわないけどあなたが紹介された会社で契約したら住宅会社から紹介料をもらう」というシステムになっているんですね。
例えばあなたが無料の住宅相談所に行って、「あなたにはA社とB社とC社がオススメです」と3社を紹介してもらう。検討して最終的にA社と契約。A社は住宅相談所に紹介料を支払うという流れ。流れだけ見るとあなたにデメリットはなさそうですよね。
でも、問題は住宅相談所に支払う紹介料が高すぎるのです。紹介料は契約金額の3~5%。例えば、2,000万円の工事契約の場合60~100万円がA社から紹介料として無料の住宅相談所に支払われる金額ですね。仮に100万円としたらものすごい金額です!
地元の住宅会社の利益率は20%~25%。2,000万円の工事費だと会社の利益は400~500万円ですね。利益の中から100万円の紹介料を支払ったら?正直、会社としてやっていけません。つぶれてしまいます。
ということは通常は2,000万円の工事契約なのに無料相談所経由で来たお客さんには紹介料100万円を上乗せして2,100万円で売らないといけないわけです。支払う紹介料100万円をお客さんからは直接もらいませんが実質お客さんが100万円を支払っていることになりますね。
無料の裏にあるカラクリまで理解すると「無料相談」ではありませんよね。有料相談です。相談に行くお客さんは内情を知らないので他の人より100万円高く買ったことは気づいていません。
『タダより高いものはない』
世の中には無料相談や無料サービスが色々ありますが無料には何かしらの裏が必ずあるということですね。もちろん、無料でも裏にあるカラクリを理解して納得ができるなら無料相談を利用するのもアリでしょう。
でも、理解せずに「無料」というお得感だけで飛びついてしまうのは後々ものすごく高くついてしまいます。「タダより高いものはない。」あなたも無料相談を受けるときには無料の裏にあるカラクリまでしっかり理解してから相談してくださいね。