静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが友人、知人に頼る家づくりはトラブルになる理由についてお伝えしますね。
「知り合いがハウスメーカーにいるので・・・」「友達が不動産会社にいるので・・・」「昔の同僚が工務店に勤めているので・・・」
初回面談の際、相談者さんに家づくりの進捗状況を聞いてみると友人、知人にお願いしているケースがときどきあります。自ら進んで友人、知人に頼る場合もあれば友人、知人から頼まれて声をかけざるを得ない人も。
「友人、知人の方が頼みやすいし色々とよくしてくれるかも。」一般的には思うでしょうね。でも・・・
『私だったら友人、知人には頼まない』
正解はありませんがもし、私がお客さんの立場だったら?友人、知人には家づくりは頼まないですね。なぜかと言うと、「間違いなくとんでもないストレスになる」可能性があるから。
一般的には、「友人、知人だから色々と頼みやすいし言いやすい」と思うのが普通でしょう。でも、私は家づくりに関してはまったく逆かなと思いますね。むしろものすごく大きなストレスになってしまう可能性が高いでしょう。
まったく何の問題もなく打ち合わせが進んでいるときはいいですがもし、何かのきっかけでトラブルになったり納得いかないことが出てくると心がモヤモヤしてくるというか。
友人、知人だから言いやすいはずなのに友人、知人だから実は言いにくくなる。まったく逆の状況に陥ってしまうでしょう。最悪の場合、今までの良好な友人、知人関係が家づくりがきっかけで大きな確執ができてしまうことになりかねません。
『形あるモノとないモノは全然違う』
例えば、家電や車などの完成品、最初から目に見えるモノは友人、知人から買うのなら特に問題無いです。「トヨタのクルマが欲しい!」と思ったらトヨタの販売店に行けばどこでも同じモノが買えますよね。
でも、家の場合はまったく違います。家という形のないモノに大金を払うのはある種の冒険というか大きな賭け。完成して始めて実物を見ることになりますからね。
もし、どうしても友人、知人に頼みたいのなら良好な人間関係という感覚を捨てて最初からドライに接するべき。でないと最初から最後まで言いたいことがズバッと言えないですね。
実際、私のところに報告がある家づくりのトラブルも知り合いに頼んだケースが多いです。誤解を恐れずにもっと言うと親戚などの身内にも頼らない方がいいかもしれません。
なぜなら友人、知人、身内など最初からひとりしか選択肢がなかった場合、もし気に入らなかったときにあとで断るのはかなり勇気がいること。家づくりというのはとにかく冷静沈着になって判断を誤らない事が大切なんですね。
家づくりを成功させるために何でも遠慮なく言えるのは身近な人ではなくむしろ、全然知らない相手の方が気を使わないし適しているのでは?と私は思いますね。
もし、どうしても友人、知人に頼むのなら、「この人に私の家づくりを頼んで失敗したら仕方ない!」と最初から思える関係性の人なら上手くいく可能性が高いでしょう。
あくまでも私が今までご相談を受けてきた経験上ということを最後に付け加えておきますが。
中途半端な関係性の人に家づくりを頼るのはとても危険。せっかく楽しい家づくりの打ち合わせが余計なストレスになってしまわないようにくれぐれも気をつけてくださいね。