静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが生命保険の見直しが早すぎるとダメな理由についてお伝えしますね。
「死んだらローンがチャラになる!」
住宅ローンにはほとんどの場合死亡保険が付いているのでローン返済中に契約者が死亡すると残りの住宅ローンが0円に。住宅ローンの保険のことを「団体信用生命保険」と言っていて長いので業界では「団信(だんしん)」と呼びます。
「団信」は銀行によって様々な保障があり死亡または、ある一定の病気などの状態で住宅ローンが0円になるのです。
銀行では「団信」がローンの金利に含まれているので住宅ローン契約者は家を買うと実質無料でローンと同額の死亡保険に加入できる。
アパートやマンションに住んでいたら「死亡したら以降の家賃は払わなくてもいいですよ!」とは絶対にならないですが家を買うとこのような死亡保険が無料で付いてくるんですね。
ということは今入っている死亡保険の保障額を減らせるチャンス!でも・・・。
『見直すタイミングが早くてさらに保険に加入する』
今まで入ってなかった死亡保険に無料で加入できるのにみんながマイホーム購入前に保険を見直すことでさらに保険に加入してしまうんですよね。なぜそうなってしまうのか?というと。
保険を見直すタイミングが早すぎるのが原因なんですね。ローンに保険が付くのを知らない人がほとんどなのとどのローンを申し込むかも多くの人は決まってないので「団信」の保障も確定していない。
ご相談を受けている人も、「結婚して保険を見直したばかり」「子供が生まれて見直しました!」という状態の人が圧倒的に多いですね。
例えば、無料の保険ショップ、または保険営業マン、セールスレディは当然保険を売るのが目的なので今後家を建てる希望があっても団信の説明はしなかったり。
他によくあるのは毎月のローンの返済額がまだ全然決まってないのに教育費や老後の積立を先に外貨建ての保険で始めてしまう人が多いんですよね。
見直してしまうタイミングは保険販売側の都合であることが多くお客さんのせいではないのですが。
住宅ローンの知識がある保険募集人なら早く見直しをさせる必要はないのですが保険を売って生計を立てているのでどうしてもお客さんにしわ寄せがいってしまいますね。
実際に相談者さんでも学資や老後目的で積立の保険を始めている人はローンの返済もまだ始まらないのに、「すでに家計がカツカツ・・・」の人がかなり多いです。
保険を見直す正しいタイミングは住宅ローンの借入額がある程度決まって、つまりローンに付く保険が決まってから保険を見直すべきなんですね。ローンの金額が決まっあとの見直しが合理的で保障額も無駄なく過不足ない方法です。
『団信の保障も豊富』
今は低金利で銀行間の金利差がほぼなく銀行は「団信」の保障内容によって違いを出そうとしています。
例えば、「ガン団信」ガンになったらローン0。「3大疾病(しっぺい)付き団信」ガン、急性心筋梗塞、脳卒中で所定の状態でローン0。
「8大疾病付き団信」ガン、急性心筋梗塞、脳卒中、高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎で所定の条件でローン0など様々な種類があります。
保障内容が充実している分金利が0.3%程度上乗せになるデメリットはありますが。
住宅ローンの保険も色々と充実しているのでローンの保険選びを考えながら保険をコストダウンできるケースも多々ありますからね。
以上のような理由から生命保険見直しのタイミングを間違えないようにしてくださいね。