静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが火災保険は安くしてはいけない理由についてお伝えしますね。
「令和元年台風15号 約4,244億円。令和元年台風19号 約4,750億円」あなたは何を意味している数字かわかりますか?
答えは保険会社の火災保険の支払い金額。いわゆる風水害による支払額です。1回の台風で何千億の支払いってものすごい金額だと思いませんか?台風などの大雨や強風、土砂崩れなどの自然災害は年々増加傾向。なので・・・。
『火災保険は十分に加入しよう』
結論から言うと火災保険は補償を外して安くしたりせず十分な補償で加入した方が無難ですね。入院保障や死亡保障の生命保険は国からもらえる保障があるので残りの足りないと思う部分を必要最低限で加入するべきという考えですが。
火災保険に関してはムダを省くという意識より万全で備えた方が無難と言えるでしょう。なぜなら、自然災害というのはいつどのような形で自分の身に自分の家に迫ってくるのか?は誰にもわからないもの。
もし、被災してしまったときには家はもちろん、家財など失う財産はとてつもなく大きい。
『過去に私は保険で助けられた』
私が20代の頃、交通事故を起こして加入していた自動車保険でものすごく助けられた経験が。相手に対する賠償はもちろん、車も買い替えることができて代理店さんや保険会社がすべて動いてくれて精神的負担が凄く軽減されました。
当時は父の知り合いの保険代理店さんに任せていたので自動車保険の内容も何も気にせず今思うとちょっと高い保険料を毎月払っていたけど。結果的に補償が充実していたおかげで保険に助けられたんですよね。
『保険は必要最低限が基本だけど・・・』
火災保険は保障される範囲が広いので保険料を安くするためには「水害」の補償を外したりが可能。住んでる地域や近くに河川がなければ水害の補償はいらないかもしれません。
25年前の阪神大震災では建物の倒壊や火災が原因で多数の死者が出ました。2011年東日本大震災では火より怖いものは「津波」、「水」だということを思い知らされましたよね。
そして近年の大型の台風では、「水」「風」の恐怖が襲ってくるようになり。地震保険では過去2回震度5弱の被害で建物が「一部損」と判定されて1回につき30万円以上の地震保険金が支払われて安心したのをよく覚えています。
一般的には火災保険も保険料を節約した方が良いという記事を目にしますが自分の大切な家や財産を守るためには「火災保険をできるだけ節約しましょう」とは私には言えない。
火災保険や地震保険の予算は惜しむべきではないと個人的には思いますね。
あなたの住んでいるエリアがどんな場所か?によって水害補償を付けるか付けないかはもちろん考えるべきですがもし、少しでも不安を感じるのなら火災保険は普通に加入しておくことをオススメしますよ。
火災保険は最大10年までの加入で10年一括で普通の補償だと数十万円は必要ですがここは妥協せずに最初の資金計画で火災保険または地震保険の予算を確実に入れておいてくださいね。
(マイホーム購入のご相談はご夫婦の考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため、現状は対面での相談をしています。面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)