静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが転職するタイミングを間違えてはいけない理由についてお伝えしますね。
「色々あって9月中旬で会社を辞めることにしました。」8月中旬から一緒に家づくりをスタートしたHさん。「数年以内に転職は考えている」というのは事前に聞いていましたが、
先日、「辞めることになりました」という報告が。「これからマイホームを買うのに転職!?」「住宅ローンが借りれないのでは?」と色々な意見があるでしょう。
確かに転職後1年は経たないとベストな住宅ローン選びは難しい。でも、まだ33歳なので購入が1~2年遅れたとしてもローン返済する時間は十分にある。転職後の給与に合わせて身の丈に合った住宅ローンを組めばいいだけの話です。
数年後に転職する悩みを抱えながらの家づくりでは全然楽しくないですからね。私はHさんの思い切った判断は素晴らしいと思います。ただ・・・。
『住宅建築中の転職は絶対ダメ』
転職を考えているからといって住宅ローンを本申込したあと住宅建築中の転職は絶対にダメです。なぜなら住宅ローンはあなたの年収、勤務年数、会社の財務状況等の総合評価で審査されます。
あなたが、「勤続〇年で今の年収が〇〇〇万円あるからお金を貸しましょう!」ということなのに途中で転職して職場の信用が変わったり年収が減ってしまったら銀行は、「ローンは貸せません。」となりますよね。
一度審査した会社や年収の情報が変わってしまうとローンに落ちてしまう可能性がある。建築途中で転職してしまってローンが通らなくなっってしまったら大変なことになってしまいますから。
『あなたは今の会社で生き残れる?』
今のコロナ禍では在宅勤務で、出社不要、または月の出社日数が大幅に減少した人もいるでしょう。コロナ禍の働き方になって今言われていることがあります。
職場には3つのタイプがいる
- 仕事を作ることができる人
- 仕事を処理することができる人
- そのどちらでもない人
つまり、「仕事を作ることも処理することもできない人は会社には不要ですよ」ということ。職場は仕事するための場所であって仕事していなければ給料泥棒と言われても仕方ない。
仮に能力があまりなくてもキャラクターが良くて職場には欠かせない人もいるでしょう。でも、それなりの給料やボーナスを払っているわけで会社にとって本当の戦力か?と言われるとそれはまた微妙でしょう。
コロナで働き方が大きく変わり、「よく考えたら役に立ってないよね」という人が「見える化」されてしまった。特に40代後半から50代前半のおじさん世代に多いようです。
「今後は若い人も含めてそのような人がどんどんあぶり出される」ということ。つまり、これからは「あなたは何ができますか?」というスペシャリストが強く必要とされる時代になっていくのは間違いないでしょう。
『会社に縛られない生き方を』
ひと昔までは家を買うと一生職場を離れられない。会社に居続けないといけないという感じでした。でも、今は違って自由な時代。転職は当たり前だし独立して起業する人も増えている。やりたいことがある人はとても幸せなこと。
でも、「やりたいこと=年収」とは簡単にはならない。転職前の年収ベースで家を建ててしまうと次に何をするにしても常にその年収が境界線。結果的に職業選択の幅を狭めてしまうことになり自由な生き方ではありません。
あなたがもし今後、転職や独立を考えているのなら?会社に縛られずに人生を自由の立場でいたいのなら?あなたの家計状況をできるだけ早く正確に把握しておくことが大事です。
そういった意味でもぜひ早い段階で一度真剣にお金のことと向き合ってみてください。あなたが自由に生きられる範囲内で住宅を購入すれば、住宅ローンに苦しむ人生とは無縁でいられるのですから。
(マイホーム購入のご相談はご夫婦のお考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため現状は対面での相談をしています。面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)