静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが予算診断をしても無意味な人についてお伝えしますね。
今年も残り1か月半弱。今年前半はコロナ禍で少なめの面談数でしたが8月以降はご相談や問い合わせが多数ありました。内容は「適正なローン借入額を知りたい」「適正な購入予算を教えて欲しい」というものが大半。
家を買う前にあなたの家計に見合った適正な予算を知ってからマイホーム購入をすることでローンに追われる生活をしなくて済む。家を買ったあとも旅行、趣味、レジャーにお金をかけられるなど。
お金のストレスを感じることなく幸せに豊かに暮らすことができるんですね。だからこそ家を買う前に、「無理のない購入予算を把握しましょう!」といつも口を酸っぱくして伝え続けているのですが・・・。
以下のような人は申し訳ないのですがご相談のお申込みがあっても無意味な時間になってしまうのでお断りしています。
8月~10月も問い合わせ件数は多かったですが約2割が下記の内容に当てはまり実際にご相談を受けても、「あ、これはお互いにとって無意味な時間になってしまう・・・」と思ったからです。
『土地や建物をすでに契約している』
既に建てたい土地や住宅メーカーと契約している、または土地や住宅メーカーを決めていて最終的な間取りや見積書が出ていて契約直前の状態。
「今月中に決めてもらえるなら〇〇〇万円値引きしますよ」みたいな感じで契約を迫られているなど。
契約直前または契約後に「ローンを本当に払っていけるのか?」と急に不安に心配になってしまって急いで相談したいという人がある一定数います。
仮にご相談を受けてマイホーム予算診断の結果、「買っても問題ないですよ!」となれば良いのですが急なご相談に限って厳しい結果、「買ってはいけないですね・・・」という診断結果になりやすい。
さらに問題なのは、「買わない方が良いですよ・・・」と伝えても結局、「どちらにしても家は買うことは決めているので・・・」「頑張って節約していきます・・・」と計画がリセットされることはありません。
数年前までは契約直前でもご相談を受けていたので過去に上記のような人をたくさん見てきたの事実。なのでお互いに貴重な時間を割いて予算診断をしても無意味な時間になってしまうだけです。
私は相談者さんの味方ですが正直な予算診断結果しか伝えることができません。ご相談を受けるからには期待を持たせるようなことは言えないので。
既に物件が決まっている人でも、「相談結果によっては厳しい診断になった場合は計画をすべてリセットします」という覚悟がある人なら相談してもらえればと思いますね。
『奥さんとだけ面談する』
「旦那は仕事で忙しい」「旦那は家づくりに興味がないしお金のことも面倒くさい」など奥さんだけで相談したいという人がいます。(旦那さんだけのときもあり)世の中にはお金のことが面倒な旦那さんもいるでしょう
でも、一生に一度の数千万円という大きな買い物で奥さんが本当に悩んでいるのなら、「旦那さん、そのくらいの時間作れないの?」と私は思うんですよね。
「家づくりに興味がなくてお金のことはすべて奥さん任せ。」この時点で私はこの家庭の相談に100%本気になれない。本気じゃない人に私が話をしても暑苦しいだけ。
マイホーム購入は今後の家族の生活を左右するほどの一大イベントなんです。今は仲良く暮らしてる夫婦でもローンの負担が大きくなって家計が苦しくなればなるほど夫婦関係はギクシャクしてくるもの。
夫婦の片方が、「家づくりなんて面倒くさいしお金のことはなんとかなるでしょ」と思っているのなら私もご相談に100%力が出せない。ご夫婦で本気で相談したい人のみ私も全力でお手伝いします。
『家計簿をつけていないなど』
「マイホーム購入を考えていて適切な予算がわからないのでご相談したいです」「夫婦でじっくり相談させていただきたく宜しくお願いします!」など。
最初から計画性があって真剣に家づくりを考えている人に私も有意義な時間や情報を提供したいですね。
ただ、「家計簿をまったくつけていませんが大丈夫でしょうか?」という人がいるのも事実。家計簿をつけていなくても生活はできるし、「家計簿が面倒で辞めてしまった・・・。」という人もいるでしょう。
でも、予算診断をする上で「家計簿をつけている家庭」と「家計簿をつけていない家庭」ではシミュレーションの精度が全然違ってきます。
家計簿をつけていなければ今の正確な支出もわからないはずなのでシミュレーションを作成してもあまり意味がありません。
20年、30年以上先の未来は誰にもわからないこと。シミュレーションは今の家計状況から未来をなんとか予測しようとするものです。そのためには現時点での収支はできるだけ正確に教えてもらいたいですね。
今付けていない人はまずは3か月程度で構わないのでご相談前には家計簿をつけてもらえればと思いますね。
以上のようなことから私も一人で事業をしているので月の相談件数には上限があるためできるだけ本気な人に時間を費やしたいです。契約済の人や契約直前で不安になって問い合わせをいただくのはよくわかります。
私を見つけてくれるタイミングもあるでしょう。
でも、家の契約を病院での手術に例えるなら、「〇〇病院の主治医△△先生で手術同意書に既にサインしている」と同じ状態。
その状態で「手術方法が本当に正しいのか?その先生に任せて大丈夫なのか?完治までの術後のリハビリ方法はこのリハビリ計画で本当に大丈夫なのか?」
と同意書にサイン後に不安になってセカンドオピニオンを求められても、「私からは何もありません。手術同意書にサインされているなら主治医の先生の治療方法に従うのが一番です」としか言いようがないですから。
(マイホーム購入のご相談はご夫婦のお考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため現状は対面でのご相談としています。面談時にはアルコール消毒液を持参で訪問しています)