静岡住まいのマネープラン相談立林

 

 

 

 

静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが12月の建築契約がダメ!な理由についてお伝えしますね。

 

 

 

 

 

今年もあと1か月。12月はボーナス月ですね。コロナ禍の冬のボーナスは去年と比べて平均で約17万円減、リーマンショックを上回る下げ幅になると言われています。

でも、今年はコロナ禍で飲食や旅行などの行動制限が多かったのでボーナスが出たら欲しいモノを買う人は多いのではないでしょうか。あなたはボーナスが出たら何か購入予定はありますか?

『12月の建築契約はダメ!』

 

 

 

 

12月は特に大手ハウスメーカーの着工棟数が急激に増えてくる時期で今からだと12月着工で3月引渡しという流れです。ただ、12月の建築先との契約は十分注意して欲しいことがあるんです。

大手ハウスメーカーでは一般的は日程ですが建物の規模によっては12月着工で3月の引渡しは簡単なことではありません。12月から1月に大手ハウスメーカーの着工棟数が特に増えるのは特別な理由があるんですね。

 

 

 

 

あなたはどんな理由かわかりますか?答えは・・・。大手ハウスメーカーは3月決算に向けて目標売上を確保したいから。

通常、地元の工務店は工事期間は短くても4ヶ月。5か月6か月かかるのも普通です。4ヶ月以上かかる理由は1棟1棟、丁寧に仕事をしていたり最初から着工棟数は追いかけていないから。

ハウスメーカーが3月引渡しをして売上を3月決算に間に合わせるには12月に工事をスタートするのが必須になってきます。たった3ヵ月で家を完成させる必要があるんですね。

中には、「1月にスタート!3月引渡し!」という超強行現場もある。なのでお客さんと12月に契約を交わさないと1月から工事スタートができない。

 

 

 

 

 

そのために営業マンから、「3月引渡しにしていただければ工事費用を大きく値引きします!」という話が出てきます。300万、400万円を値引きするという営業トークですね。

値引きトーク自体は年中行われていることですがよく考えてみてください。値引きを別の言い方にすると、「今月、家を契約してくれたら300万円400万円の車をプレゼントします!!」と言っているのと同じこと。

「家を契約したら300~400万円の車をプレゼント!」って。

 

 

 

 

 

絶対に絶対にあり得ません。じゃあ、「もともとの見積もりは何なの?」ということになります。300万円、400万円の値引きというのは見積りにあらかじめ金額を上乗せされたパフォーマンスに過ぎません・・・。

『誰のためのマイホームなのか?』

 

 

 

 

なので、「3月引渡しにしていただければ工事費用を大きく値引きします!」という営業トークはものすごく危険。最初から限られた工期でやってるのにさらに短期間になる工事は現場の職人さんの負担が相当増えます。

いつもより長時間労働。休日返上での作業。職人さんの数を増やすなど。仕事を通常より無理させたり急がせるということは現場は雑な作業になるし雑な仕事になります。

仕事量がいつもより増えても職人さんのお給料は変わるわけではない。3月引渡しに間に合わせるためには丁寧に仕事をしていてはとても間に合わない・・・。

つまり、一番のデメリットは職人さんに丁寧に仕事をしてもらえるかわからない家を建てるお客さん自身なのです。あなたは自身の現場を雑に仕事してもらいたいですか?

大手ハウスメーカーは家を直接は建てません。営業マンが建てるわけでもありません。地元の下請けの工務店さんや職人さんたちが一生懸命造っているんです。

 

 

 

 

ほんとに大切なことは、「どこの会社にするのか?」を考えるより「誰に任せられるか?」「信頼できる人探し」の方がずっとずっと大切。

「3月引渡しにしてくれたら・・・」なんて売り手の身勝手な一方的な都合です。お客さんには無関係ですからね。甘い言葉には必ず裏がある。間違っても売り手都合で契約をしないよう気をつけてくださいね。

 

(マイホーム購入のご相談はご夫婦のお考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため現状は対面での相談をしています。面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)

 

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