静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが家のキャンペーンがお得ではない理由についてお伝えしますね。
「家を買うときに一番大きく値引きができるタイミングとかありますか?」ときどき聞かれる質問。
「歳末キャンペーン??」「クリスマスキャンペーン??」「年度末、決算キャンペーン??」一番値引きしてもらえるのはいつ?ということなのですが・・・。結論からいうといつでも関係ありません。
なぜなら、ハウスメーカーにとって値引きの理由はいつでも同じだからなんです。
ハウスメーカーが値引きする理由は「お客さんの購買意欲を高めるため」「お得感を演出して契約をとるため」ということしかありません。歳末でもクリスマスでも決算でも何でも良い。「売れれば何でもOK」ということなんですね。
ただ、値引きの金額幅だけで強いてあげるとすれば、「決算期キャンペーン」でしょうか。理由はとにかく売りたい時期だから。一棟でも多く、一万円でも多く利益を会社に残さなければならないですからね。
なので決算期で購入する家は一番大きな値引き額を期待できるかもです。ただし・・・。大きな値引き額に「本当に価値があるのか?」というと・・・。
『家の値引きに価値はまったくない』
今までのブログでもハウスメーカーの値引きに対して何度もお伝えしてきました。家を買いたい人は、「値引きする会社=親切」「値引きしない会社=不親切」という感じなのですが。
私が思うにはまったく逆で、「値引きする会社=不親切」「値引きしない会社=親切」だと間違いなくいえますね。
つまり、基本的に値引きする会社は、「値引きしないと家が売れない」「家自体に魅力がない価値が低い」ということ。値引きして契約を取ろうとする会社はそもそもの商品力が他社と比べてない。
値引きというお得感を演出することでしか契約を取ることができないのです。
例えば、見積もりが
- A社2,000万円、値引きなし
- B社2,500万円から「値引き500万円」で2,000万円
どうですか?本当はA社の2,000万円の家の方が価値があるかもしれないのに、
「値引き500万円」のB社にお得感や価値を感じてしまいませんか?一見、値引きのように見せるマジックには本当に気をつけなければいけません。
なので値引きする会社自体、私は「ナシ!」だと思いますね。大幅な値引きする住宅会社は本当に要注意ですよ。
『家と他製品との大きな違い』
家というのは他製品との決定的な大きな違いがあります。何かというと、「どこで買っても全く同じモノが買えるのか?」という違い。例えば家電製品ならリアル店舗でもネット店舗でもどこでも同じ商品が買えますよね。
まったく同じ商品ならできるだけ安く買えるところが良いですよね。
でも、家の場合はどこで建てても同じ家ができる訳ではありません。使う材料の違い、デザインや性能の違い、技術力、設計力などまったく同じ家はありませんから。
だからこそ見るべきところは見積り金額ではなくて金額に対する価値なのです。冷静によく考えてもらえば2,500万円の見積もりから、「500万円値引きします!」なんてことは絶対にあり得ないのですから。
(マイホーム購入のご相談はご夫婦のお考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため現状は対面での相談をしています。面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)