静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが7,000万円の家を買っても大丈夫か?についてお伝えしますね。
「7,000万円のマンションを買いたい20代ご夫婦、購入可能か?計算してみた!」少し前のネット記事より。
記事の内容をまとめると、「2020年に結婚した20代夫婦」「2021年に第一子を出産予定」「基本的には共働きの予定」「今は毎月14万円の貯金」「預貯金額は約500万円」という感じ。
20代夫婦がFPさんに、「7,000万円のマンションを購入したいが問題ないのか?シミュレーションしてもらった」という内容でした。あなたはどんな結果になったと思いますか?
記事によると実際のシミュレーション結果は、「7,000万円の物件を購入してもOK!ただし、共働きは続けましょう!」という回答。私も客観的に見てFPさんのシミュレーション結果は「まあまあ妥当かな~」と。でも・・・。
『コメント欄はバッシングの嵐!』
実際にはご夫婦の詳細情報がまったくわからないのでFPさんのシミュレーション結果が本当に正しいかはわかりません。ただ、今までの経験上で言えばシミュレーション結果は悪くないというか。
でも、世間の意見はまったく違うようでコメント欄では、
「シミュレーション通りに年収が上がらなかった場合をまったく考えてない!」「奥さんも一生働き続けるのを強要するのはどうなの?」「新婚で離婚のリスクがある!」「親の介護や病気のリスクがある!」「コロナ禍で何が起こるかわからない」
とバッシングの嵐。私としてはネガティブ意見も、「決して間違いではない」と思いますね。確かにまだ結婚したばかりで7,000万円の住宅購入はリスクがあるかもしれません。ただ、私が思うのは・・・。
『リスクがない人生ってあるの?』
確かに高額の住宅購入はリスクがあるのもわかりますが逆にいうとリスクゼロの人生ってあるんでしょうか?
例えば、仕事(転職)。「転職はリスクだ!」と考える人はある一定数いますよね。「転職したところで給料が上がるかわからない!」という否定的な意見もある。一方、逆の考えで、
「今の職場ではもう自分のスキルは上がらないし退屈。40代後半でもし、リストラ対象になったら再就職先なんて見つからない。その方がリスクだ!」という考え方もありますよね。
つまり人生において何かしらのリスクは常について回るものではないでしょうか。
『賃貸にもリスクはある』
コメント欄でネガティブ意見を投稿していた人たちの考えは、「5,000万円くらいならOK!」「奥さんが仕事を辞めても払っていけるローンにするべき!」というような感じの反対意見なのでしょう。
また、他の反対派には、「持ち家なんて必要ない!」「家は生涯、賃貸で十分!」という持ち家反対派も。価値観は人それぞれなので賃貸派の意見もよくわかります。
ただ、個人的には賃貸にもリスクはかなりあると思っていて。今後は人生100年時代。長生きすればするほど家賃や生活費がかかりますよね。
老後の年金以外に生活できる預貯金額、(例えば2,000万円)とは別に一生家賃を払い続けられるお金が別途用意できるのなら賃貸でも全然良いと思いますね。
また、年金生活になると貸してもらえる賃貸物件はかなり限定されます。大家さんからしたら、「孤独死」や「家賃滞納」等のリスクが十分に考えられますからね。
そうなると希望のエリアや条件の物件が見つかるかはわからない。築年数が古いアパートならOKかもですが冬の脱衣所やお風呂が寒すぎてヒートショックで死亡などの健康面のリスクもあるでしょう。
つまり、どちらにしてもリスク、メリット&デメリットがあるということなんですね。
『住宅購入でリスク回避する方法』
だからといって、「住宅購入でリスクを取って突き進め!」ということではありません。最低限できるリスク回避する方法があるならしっかりとやってから前に進むべきです。あなたが今、「マイホームが欲しい!」と思うのなら?
今の収入と将来の支出予測を元にシミュレーションをするだけで充分リスク回避ができます。(無料相談ではなくあなたの立場に立って正確なシミュレーションがなされる前提)
「コロナ禍で給与減になったら・・・」「転職して給与減になったら・・・」「親の介護が必要になったら・・・」「もし、働けなくなったら・・・」「もし、離婚してしまったら・・・」
不安要素をばかりを考えすぎてしまうと本当に何も動けなくなってしまいます。だからこそ、「人生にリスクがあるのは当然だ。そのリスクとどう向き合うか?」を考えて今できる範囲でできる対策をしておく。
もし、あなたがマイホームが欲しいけど購入するのに「不安やリスクを感じる・・・」と思っているなら?
購入計画をスタートする前にお金の相談をしておくことが最低限のリスク回避、お金の相談さえしておけばお金の不安が軽減できて家づくりも楽しく打ち合わせができるのですから。
(マイホーム購入のご相談はご夫婦のお考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため現状は対面での相談をしています。面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)