静岡市のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPがあなたは家を買うべきではない5つの理由についてお伝えしますね。
今日は最初に結論から言っちゃいます。「もし、あなたがコロナ禍でマイホーム購入を迷っているのなら?できるだけ早く買うべき」というのが住宅購入専門FPをしている今の私の考えです。
コロナ禍で残業が無くなっていても給料が支払われてボーナスも普通に支給されているのが大前提ですが。
できるだけ早く買うべきの理由はいくつかあります。コロナ禍はまだ数年は続くことが確実ですが住宅ローンを1年でも早くスタートすることで退職までに完済できるかもしれない。
退職までに完済できなくても老後の年金生活の住宅ローンの負担を少しでも軽くすることができますよね。今より支給が減るであろう年金の不安を退職金をできるだけ残しておくことでリスク管理になります。
また、定年後に安定収入がなくなると賃貸物件の契約ができなくなるリスクもあります。私は一生賃貸派の人を否定はしてはいません。仮に賃貸物件に住み続けられるとして一生家賃を払い続けられるお金が用意できるなら賃貸暮らしでも良いと思います。
ただ、今住宅を購入しようかどうか迷っている人はできるだけ早く購入して退職後はできるだけ住宅ローンがかからない状態にするに越したことはありません。
『でも、買ってはいけない人もいる』
ただし…。人によって様々な事情がありますよね。状況次第では必ずしも今は家を買うべきではない買わない方が良い人も一定数いるのも事実。もしかしたらあなたも当てはまるかもしれません。
なので今日は、「今家を買うべきではない人5つの特徴」についてお伝えしますね。
- 家賃がかからない
例えば今は社宅に住んでいて家賃をほとんど払っていない人。または家賃手当がかなり出ていてマイホームを買うと家賃手当がなくなる人は急いで家を買う必要はないかもしれません。
家賃がかからないまたは家賃分多く給料がもらえているうちにできるだけ貯金をしておいて子どもが自立した後に夫婦2人でゆっくり住める家を建てる。
貯めたお金と状況によって住みたい場所に賃貸で住み続けるのもアリです。今後は人生100年時代。
長生きしている間家賃を払い続けるならマイホーム購入の方がお得かもしれないけど現役で勤務中に住宅費用がほとんどかからないなら?どちらがお得か試算してみるのがいいでしょう。
- 実家を相続するかもしれない
今後あなたが実家がもらえる可能性があるなら?新たな土地購入は考える必要がありそう。近い将来、もらえる資産があるにも関わらずマイホームという新たな資産を購入するのはもったいないかもしれません。
もちろん、実家がいらなくなった場合は売って現金にする方法もありますが実家の立地がすごく良い場所で、「買いたくてもなかなか買えない立地」ということもあるかもしれません。
また、逆に売りたくてもなかなか売れにくい立地や不動産の可能性もありますからね。
- 家族構成に変化がありそう
「結婚して子供が1人いるけどもう1人欲しいなあ・・・」という状況で家を買う人がほとんど。4人家族ならある程度必要な部屋数や広さはわかりますよね。4人でも狭くないリビング、ダイニングテーブルを置くスペース、寝室、子供室×2など。
でも、まだ結婚直後で将来、子どもが何人になるかわからないような家庭は今家づくりを焦る必要はないかもしれません。子どもが生まれる前と後では家に対する価値観も大きく変わるかもしれない。
第一子が誕生した時点で、「どのような暮らしをしたいか?」をはっきりさせてから家づくりを始めても決して遅くはありません。
また、転勤の可能性があって辞令が出たときは単身赴任するかしないかで迷っている人も同じ。子育てや子どもの教育を考えて拠点を構える覚悟ができたときに家を買えば後悔や失敗も少なくなります。
- 今後の収入が不安定
「コロナ禍でボーナスがカットになった・・・」「転職を考えている・・・」「残業と歩合の割合が高くて給料が不安定・・・」など今後の収入に大きな変化がありそうな場合は焦って家を買う必要はありません。
マイホームと賃貸物件の最大の違いは、「毎月の住宅ローン返済額は簡単に変えることができない」ということ。
賃貸物件の場合は収入の増減があったら、「家賃の低いところに引っ越す」「車を1台手放して駐車場を解約する」などの選択肢などがありますよね。
でも、マイホームの場合は購入してしまったら毎月の返済額を自分で変えることはできません。無理して購入してしまえばいずれ返済できなくなり家計破たんしてしまいます。
なので、「今後の収入がしばらく不安定・・・」と予想されるならマイホーム購入を焦らず仕事や収入に対して冷静に考え直してみる必要がありますね。
- 購入できる家計状況ではない
一番大切なのは、今「家を買っても大丈夫な家計なのか?」ということ。賃貸住まいの時点で、「貯金がほとんどできていない、家計が明らかにマイナス・・・」という状況なら買ってはいけません。
また、今は毎月数万円の貯金ができていてもマイホーム購入後は貯金できるとは限りません。なぜなら、マイホーム購入後の方が生活費が多くなるからです。
水道光熱費は家の面積が広くなった分、余分にかかるのが一般的だし固定資産税や修繕費用といったマイホーム特有の費用もかかるようになります。
子どもが大きくなればなるほど今の数万円の貯金ではとても賄えず家計は毎月赤字続きになってしまいます。重要なことは、「家を買ったあとも家計がやっていけるのか?」を第一に考えて行動するべきです。
以上のようなことから冒頭のとおり私の基本的な考えはマイホーム購入を迷っているのなら?「できるだけ早く買うべき」ですが家計状況によってはまったく異なるアドバイスをすることもあります。
ただ単にお金の事だけではなく家族の背景にある状況や考えに基づいてのアドバイスです。第三者の中立な立場の私にしかできない特別なアドバイスです。
「今家が欲しい!」と突き進んでいる人を冷静に冷まして落ち着かせてあげるのも私にしかできない重要な役割です。
あなたも今一度落ち着いて「自分は今、家を建てるべきなのか?」を冷静に考え直してみてください。出した答え次第ではあなたの人生を大きく狂わせてしまうことになりかねません。
(マイホーム購入のご相談はご夫婦の考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため現状は対面での相談をしています。面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)