静岡住まいのマネープラン相談立林

 

 

 

 

静岡市のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが変動金利が向いている人についてお伝えしますね。

「変動金利と固定金利、どちらがいいですか?」とてもよく聞かれる質問。今は低金利で将来金利が上がる可能性がある変動金利と変動金利より金利は高いけど最初から最後まで金利が一定の35年固定金利やフラット35など。

あなたも気になりませんか?誰でも想像する答えとしては、「今後、金利が上がらなければ変動金利、金利が上がるのなら固定金利」ですよね。

私の真面目な答えとしては、「どちらがいいかは住宅ローンを完済したときにはじめてわかる」です。なぜなら、今後数十年の金利の推移がどうなるかは誰にも予測できないことなので答えようがありません。

でも、あなたが気になるのは「変動金利と固定金利のどちらがいいか?」ではなく「どちらがお得なのか?」ではありませんか?であればなおさら「住宅ローンを完済したときにはじめてわかる」ということになりますよね。

つまり、「どちらがいいか?」「どちらがお得か?」はわかりません。でも、「どちらの金利があなたは向いている人か?」なら答えることができます。

なので今日はあなたも興味関心が高いであろう「住宅ローンの変動金利が向いている人」について解説しますね。

  • 金利上昇リスクに対応できる人

世の中の金利が上がると住宅ローン金利も上がるので毎月の返済も増えます。子どもがまだ小さくても毎月5万円以上の貯金できている家庭や預貯金が最低500万円以上の家庭は金利上昇で住宅ローン返済が数万円増えても対応できるでしょう。

逆に子どもがまだ小さいのに月2~3万円の貯金の家庭や預貯金が数百万円未満の家庭は危険ですね。今後の金利上昇リスクに対応できなくなる可能性が高いです。

年収が多い少ないに関係なく預貯金が少ない家庭はリスクを取らずに35年の固定金利が安全です。ただ、日々相談を受けていると毎月貯金ができていない家庭や預貯金が100万円未満の家庭ほど変動金利を好みますね。

  • 常に金利の動きをチェックできる人

コロナ禍の今、来年、再来年は金利が上がる可能性は低くても10年後、20年後の金利予測は専門家でもほぼ不可能。

でも、予測不可能な金利の動きを常に細かくチェックできる人であれば金利上昇時がやってきても対策が打てるので家計への影響を最小限に抑えることができます。

お金を増やそうとして投資した100万円が95万、90万、70万・・・と一時的に下がっていっても気にならない怖くないというリスクを取れる人は変動金利が向いていますね。

  • 収入のリスクがない人

旦那さんが公務員で安定収入がある、夫婦ともに会社員で定年まで働くというように今後の世帯収入が減るリスクが少ない家庭は変動金利でもOKです。

逆に収入の浮き沈みが激しい、転職などで収入が減る可能性がある人はリスクを取らずに35年固定金利の方が安全です。

例え今後の収入が減ったとしても毎月の返済額が上がるリスクなく固定されていれば家計のやりくりで何とかできますからね。

  • 完済までの期間が短い人

ローンの返済期間が短ければ短いほど金利変動のリスクは弱まります。35年ローンで組んでも繰上げ返済を繰り返して実際は15年~20年程度で完済できる人は変動金利でもOKです。

  • 奥さんの収入に頼らず家計が回る人

家を買うときに奥さんも会社員の場合は夫婦とも収入が続く前提で家を買う人がほとんど。奥さんが出産時に退職して無収入になる。子どもが小学校に上がる頃にパートで働き始めるまで旦那さんだけの収入で赤字にならず家計が回っていくのなら変動金利を選んでもいいでしょう。

『金利選択の判断は自分で決めること』

以上、変動金利が向いている人をいくつか挙げてみました。あなたに適正な住宅ローン金額で借入れをしているのが大前提の話ですが。適正な住宅ローン借入額なら変動金利でも固定金利でも怖くないし問題ありません。

変動金利も固定金利もメリットデメリットがあります。重要なことは「どちらの金利があなたの家計に合うのか?ストレスなく生活していけるのか?」を自分で考えて決めることです。

あなたが変動金利に向いている人に当てはまってたとしてもあなた自身が変動金利にリスクを感じるなら?35年固定金利を選ぶのが正解です。あなたが自分で出した答えの方が正解です。

住宅ローンと金利の選択はあなたの人生に直結します。人生の答えは必ず自分の中にあるはず。営業マンから「皆さん変動金利を選んでいますよ」と言われたり友達や同僚が「変動金利だから」という安易な理由で選んではいけません。

最終的な決断は外に求めず自分自身で考えて決めてくださいね。大事なことなので繰り返しますがあなたが上述の変動金利が向いている人に当てはまっても住宅ローンを借りすぎていたら家計はやっていけなくなります。

住宅ローンの金額があなたにとって無理なく返していける金額か?が大前提の話です。住宅ローン選びよりも重要なことなのでくれぐれも身の丈以上に借りすぎてしまわないようにしてくださいね。

 

(マイホーム購入のご相談はご夫婦の考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため現状は対面での相談をしています。面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)

 

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