静岡市のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが頭金0では家は買えないについてお伝えしますね。
あなたは「印象操作」という言葉を知っていますか?「印象操作」とは他者に与える印象を意図的にコントロールして自分にとって都合が良いよう情報の出し方や内容を操作すること。
特にコロナ禍の報道は印象操作が激しいと感じますね。コロナ報道に関わらずメディアが都合の良い部分だけを報道して世論を誘導しようとするのは日常茶飯事のこと。
あなたも真実ではないメディアが伝えたい都合の良い情報だけを受け取ってしまって知らないうちに洗脳されてしまっているかもしれません。
『頭金0でも家は買えるは印象操作』
「頭金0でも家が買えます!」「自己資金なしでもOK!」という謳い文句をあなたは耳にしたことはありませんか?貯金がない人は「えっ、貯金がなくても家が買えるなんてラッキー!」と思うかもしれませんね。
でも、結論から言うと「頭金0でも家は買える!」というのは完全な印象操作で大きな間違いです!
『貯金なしでは家は買えない』
正しい表現は「頭金0」で住宅ローンは組めますが、「貯金0」では家は絶対に買えません。つまり、貯金を1円も使わずに家を買う建てることは不可能です。銀行も何から何まですべて貸してくれるわけではありませんから。
なので今日は「頭金0では家は買えない」理由についてお伝えしますね。
『契約時にはお金が必要』
例えば建売住宅などは契約時にわずかな契約金(手付金)だけで建物の引渡し時にローンで全額支払いというのはあり得ますが土地からの家を建てる注文住宅の場合は土地契約時には契約金が必要です。
不動産屋さんが求める最低限の契約金は土地価格の3%~5%程度。土地価格が1,000万円だったら30~50万円。
なのに「契約金が用意できないので契約金を0にしてくれませんか?」とお願いしてもOKしてくれる不動産屋さんはいません。「契約金が用意できないのなら結構です」と断られる可能性が高いですね。
特に人気エリアの土地なら他に買い手はたくさんいますからね。他にも工事を始める前の地鎮祭をするときに玉串料として3万~5万円は必要です。
土地契約時だけでなく家を建ててくれる建築先にも契約時には契約金としての現金が必要です。一般的には100万円のケースが多いですが最低でも数十万円の契約金は用意しなければいけないです。
土地契約時同様に「お金がないから契約金を0でお願いできますか?」と応じてくれる建築先はないでしょう。
『住宅ローンは一番最後』
つまり、「頭金0で家が建つ」というのは別の言い方をすると、「最終的には全額ローンで賄えた」というのが正しい表現なんです。
住宅建築にかかるすべての費用を全額住宅ローンで借りるにしてもお金を出すタイミングは複数回発生します。
最初は土地代金の支払い時、続いて家の着工時、上棟時、引き渡し(完成時)と複数回に分けて金融機関からつなぎ融資というお金を借りて業者さんに支払いをします。
つまり、土地契約時や家の契約時は住宅ローンはまだ実行されないので契約時にかかる契約金などは自分で用意しないといけないのです。
自分で用意できなければ両親などから一時的に借りるなど何らかの方法を取らないと家は建たないんですね。
『貯金なしで家を買えるほど甘くない』
多くの銀行では土地建物以外にかかるいわゆる諸費用についてもローンを組むことは可能です。諸費用分も含めて住宅ローンとしてまとめて貸してくれる銀行もあります。
また、少し金利は高くなるけど別に諸費用ローンとして貸してくれる銀行もあります。でも、注意しないといけないのは何から何まですべて貸してくれるわけではありません。
「頭金0で家が建てられる」というのはあくまで結果であって土地契約から完成までの間に立て替えるお金がいくらかは必要なのです。
以上のようなことから今後家を建てようと思ってる人は、「頭金0でも家が建つ」や「自己資金0でもOK」の本当の意味をよく理解して計画を進めてくださいね。
家づくりは貯金0ではスタートできません。家づくりは貯金なしで家が建てられるほど甘いものではないですよ。
(マイホーム購入のご相談はご夫婦の考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため現状は対面での相談をしています。面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)