静岡市のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが転勤族の住宅購入は後悔するかもについてお伝えしますね。
「マイホームが欲しいけど近い将来、転勤があるかもしれない…」転勤族にとって一度は直面するお悩み。「わかっていたけど単身赴任はやっぱりつらい…」「ローンと転勤先の家賃のダブル払いが大変…」など。
ある調査によると、「転勤を覚悟でマイホームを購入したけど後悔してしまった…」という人が約4割もいる結果が。「転勤族はマイホーム購入は諦めた方がいいのか?」「定年まで賃貸の方が無難なのか?」
転勤族の人が家を買うタイミングは本当に難しい問題だと思いますね。
転勤と住宅購入
でも、実際のところ転勤族の多くは家を買っている事実があります。最近では7年前にマンション購入の相談を受けてコロナ前に転勤が決まりマンションを売却した人など。毎年、転勤族の人からの相談が一定数あります。
正直、転勤族とマイホーム購入の相性は良くありません。購入後にすぐ辞令が出て泣く泣く単身赴任する旦那さんがたくさんいますから。
転勤族のマイホーム購入のタイミングは様々ですが私が今まで相談を受けた中では子どもの小学校入学前か家賃補助が減るまたは無くなる前が多い感じです。
買う前に決めておくべきこと
もし、転勤族が家を買う場合に最初にはっきり決めておいた方がいいこと。「辞令が出たら売る」または「辞令が出ても家族は残る」のどちらかの選択。
「家を買っても旦那さんは単身赴任で住めなくなる可能性がある」という現実を理解しておく必要があります。旦那さんはもちろん、家族があらかじめ納得しておくことが購入計画を進める第一歩だと思いますね。
売却前提なら
とりあえず家が欲しいけど辞令が出たら家を売るつもり・・・。ということなら駅近マンションまたは人気エリアの建売住宅の購入が無難。
なぜなら、あなたが注文住宅を建てると建てた瞬間に資産価値が激減します。あなたの好みを取り入れた少なからずこだわりがある家は万人受けはしないからです。売るときに住宅ローンが残ってしまう可能性が高い。
対して建売住宅は住み心地など環境面はあまり期待できないけど建物が効率良く合理化されているので売却時に価格が落ちにくく売りやすいというメリットがあります。
建売住宅は建物より土地価格を占める割合が大きいので人気エリアであれば価格が大きく下落することはないでしょう。
遅かれ早かれ売買するのなら売りやすい物件を買っておく。建売住宅も狭い道路や道路の奥にある区画は売れにくいことがあるので売る前提で区画内で一番高いところを買っておくなどのちょっとしたリスクも必要でしょう。
一番高い理由はみんなが良いと思うからなわけですから。
購入して後悔しないために
ただ、今まで相談を受けてきた私の感覚で言うと。奥さんの実家が静岡で転勤族の旦那さんがマイホーム購入を考えて静岡で転職するケースが多い感じです。転職して奥さんの実家近くにマイホームを建てるということ。
奥さんが一番慣れ親しんだ土地で何でも気軽に頼れる実家がある近くに家を買うことは育児をする奥さんにとって大きなメリット。共働きで子供がまだ小さい場合は特に大きな安心感がありますよね。
いずれにしても、家族との時間や幸せ、子供の教育、仕事や趣味の充実など。購入のタイミングは何を優先するかで答えは大きく変わります。
家賃補助があったり社宅住まいの人なら無理に購入せずお金を貯める。退職時に子どもが手を離れていれば全国各地を回ってきた中で住みごごちが良かったところに終の棲家を構える選択もアリだと思いますね。
なんとなく購入するのではなくあなたは、「人生でどんな暮らしをしたいのか?」の目的を夫婦で家族でしっかり話し合うことが後悔しないマイホーム購入になるのは間違いありません。