静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが家買うとローン以外の維持費1千万円いてお伝えしますね。

「合計650万円。」ドライバー歴30年の私が今までに買ったクルマ4台の合計金額。1台目は25万円の中古車、2台目以降は新車。

では、あなたに質問です。私が購入後(650万円を除いた)のクルマの維持費は30年でいくらだと思いますか??ちょっと想像してみてくださいね。「300万円くらい??」「500万円くらいかな??」と。

正解は約900万円!内訳は30年間のガソリン代・自動車税・車検費用・定期点検・部品交換(タイヤ等)・自動車保険料など。維持費がかかるのはわかっていたけど改めて振り返ってみるとビックリする金額。

ドライバー歴30年でクルマにかかったお金が約1,550万円。最低あと25年はクルマが必要です。今後の購入費用&維持費は約1,000万円以上を見積もっています。(消費税アップを見込む)

あなたは今まで自身のクルマ所有にかかっているお金がざっくりでもいくらか把握できていますか?もし、ほとんど把握できていないとしたら…。今後の家計はかなりヤバくなるかもしれないですよ。なぜなら…。

『ローン以外の維持費ハンパねえ』

結論からいうと「家も建てたあと(買って)の維持費がたくさんかかる!」からです。住宅ローン35年として。月々の返済以外にかかる様々な維持費(ランニングコスト)が待ち構えています。

ほとんどの人は家を買うときに「月々の返済額8万円、10万円」など。住宅ローンの返済額にしか目がいきません。

仮に35年住むとして家を建てたあとの住宅ローン以外の維持費は1,000万円以上になるのをあなたは知っていますか?

『莫大なメンテナンス費用』

家は築年数が経てば屋根・外壁などの外装部分の修繕、キッチン・お風呂などの水回り、床・壁などその他内装部分の交換が必要です。

外装部分は施工レベル、建築する地域の特性・環境、用いられている建材等により様々ですが。早いと築10年~15年で何かしらのメンテナンスが必要になってきます。

キッチン・お風呂などの水まわり交換、床や壁の張替えは築20年以降に集中してメンテナンスが発生することが多いです。

木造住宅で延床面積120㎡程度の購入後35年間のメンテナンス費用は屋根・外壁などの外装部分で約510万円。キッチン・お風呂、床・壁の張替え、その他メンテナンス費用で約500万円と試算されています。

つまり、住宅ローン以外の住宅維持費で1,000万円を見込んでおく必要があるのです。(選ぶ建材・設備のグレードによりメンテナンス費用は前後する)

『だからこそ家計に適正な予算が大事』

家のメンテナンス費用以外だけではありません。「火災・地震保険の更新料」は現状で5年ごとで約数十万円。毎年の「固定資産税」は年間で約10~15万円。住宅維持費1,000万円を35年で割ると年間約30万円。

つまり、住宅ローンの支払い以外に年間約50万円が住宅維持費用として必要になるです。家づくりの費用は土地・建物・諸費用以外に。購入後の様々な維持費用まで考慮したコストで考えなければいけません。

だからこそ、マイホーム購入は家計に適正な予算で購入することが超重要なのです。適正な予算で家を建てることができれば、食費や外食を節約したり旅行やレジャーをガマンするような生活にはなりません。

逆に今後にかかる様々なお金を無視した身の丈以上の購入、住宅ローン借入れは食費や外食を節約せざるを得ない、旅行やレジャーを我慢しなければいけない暮らしになってしまう。

長く住み続けるにはお金が必要。高額のメンテナンス費用がかかる屋根・外壁などは家の重要部分で雨、風、強い日差しから家を守ってくれます。でも、周辺環境や天候次第では痛みや劣化が早くやって来ます。

当初の予定よりもかなり早く修繕時期がやってくるかもしれません。さて、あなたは家を建てたあとにやってくる年間50万円の住宅維持費まで意識できているでしょうか?