静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが食費2万家計の月の住宅ローン額は?についてお伝えしますね。

「月の食費は約2万円!電気代(オール電化)は約1.5万円、水道代は約2千円…」時々見ている経済情報のYouTubeチャンネル。神奈川県内の一戸建てに住む31歳ご夫婦、子ども1歳の3人家族の月の出費の一部。

「夫婦同じ会社で共働き。週3出社で週2リモートワーク。どちらかが出社ならどちらかはリモートワーク。家事も育児も保育園の送り迎えも平等」

「旦那さんは出勤日の前日の夜に翌日の朝食用のおにぎりを自ら握って準備。奥さまはリモートワーク時の昼休みの1時間で数日分の料理を完成させてしまう手際の良さ」

「仕事も家事も育児も夫婦が平等で夫婦の本来あるべき姿!」「バランスの取れたいい夫婦!」など。コメント欄は高評価ばかり。

「夫婦で協力しあって素敵だけど節約生活って楽しいのかな…」と私は感じました。では、あなたに質問。上述の31歳ご夫婦の月々の住宅ローンはいくらだと思いますか?正解は…。

『家のローン月23万円!』

こだわりの夢を詰め込んだ一戸建て。月々の住宅ローンは約23万円。車のローンも約5万円。「そりゃー、節約生活になるよねー」が私の率直な感想。あなたも同じように思いませんか?

動画は「食費2万円ってすごい!」ってところからスタート。そのあとに住宅ローン23万円、車のローン5万円などの情報が追加。私は動画の最初から異常な食費の節約術がすごく気になっていたのです。でも…

「無駄がない!手を抜くところはちゃんと抜いて時間とお金をかけたいところにはちゃんとお金をかけて憧れます!」など。コメント欄は月々の住宅ローン額の多さについては誰も触れていません。

メディアも住宅ローンのことよりも節約生活の方を大きくフォーカス。なぜなら、首都圏で月23万円の住宅ローンは珍しくないから。返済額から金利や返済年数を推測すると?住宅ローンは約9,000万円ほど。

首都圏で9,000万円のローンは普通かむしろ少ないくらい。31歳ご夫婦がずっと共働きで今の金利が上がらず外食も旅行も行かずに今の節約生活をずっと続けることができれば?定年時にはローンを完済できるかもしれません。

住宅ローンと車のローンから推測すると世帯年収は1,100万円はあると思います。つまり、私から言わせると住宅ローン以外の支出を考えずに銀行で「借りられる額」、借入限度額マックスまで借りてしまっているということ。

『借りられる額は一生節約生活』

私は上述の夫婦の性格まではわかりません。もしかしたら日々の節約生活は苦ではないのかもしれません。何事も協力しあっていてコメント欄でも高評価のご夫婦。私がとやかく言う必要はもちろんないのですが…。

食費2万円生活は事実だけど。動画内では「冷蔵庫内は無駄がないよう常に夫婦でLINE共有、飲み物は買わず水道水、スーパーで買うのは特売品のみ」という現実。無駄のない節約生活と言えば聞こえはいいですが…。

「出社日は財布を持たずに出勤…」通勤して帰宅するだけならスマホ決済さえあれば事足りるでしょう。でも、現実はお小遣いはほとんどないということ。つまり、日々の節約生活は住宅ローンを借りすぎてしまった結果なのです。

『今後はさらに借りすぎてしまう時代へ』

昨今の住宅価格は異常な高騰中。去年あった某住宅セミナーで聞いたのですが、大手ハウスメーカーの価格が最近10年間で1000万円上昇しているとの事。

注文住宅は10年前と比べて1.5倍も価格が上昇。地元の工務店で2,000万円だった家が3,000万円。ハウスメーカーで3,000万円だった家が4,500万円になっている時代。

去年くらいからご相談でも「土地と建物だけで7,000万円!」を超える家を希望する人がちらほら。そうなると夫婦の世帯年収を合わせた「借りられる額」で借りることに。

「借りられる額」でローンを借りてしまうと?よっぽど家計のやりくりが上手くできないと一生、節約生活になってしまいます。

あなたは一生、節約生活を強いられる「借りられる額」で住宅ローンを借りたいですか?それとも、欲しいものも食べたいものも自由に買えて旅行にも行ける「返せる額」で住宅ローンを借りたいですか?

もし、あなたが住宅ローンの「返せる額」を知りたいのなら?ぜひ、ご相談くださいね。