静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが老後が不安でも投資を目的にしてはいけない理由についてお伝えしますね。
銀行で「借りられる額」と「返していける額」は全然違います!私が何度も何度も言っている言葉。「借りられる額」は年収に対して銀行で借りられる限度額のこと。「銀行は1円でもたくさんのお金を貸したい!」「ハウスメーカーは1円でも高い家を売りたい!」
お互いの目的が重なるので借りる側はたくさん借りすぎてしまいがち。「借りられる額」まで借りてしまうとお子さんが成長すると支出が増えますよね。支出が増えていくと毎日の生活が苦しくなりますよね。同時に住宅ローンの金利も上がったら?
毎日の生活が苦しくなって、もし、住宅ローンが払えなくなったら?最悪は家を売るしかありません。
『投資は目的ではない』
ご相談を受けていると投資を始めている人にときどき出会います。「毎月○万円投資したら△△年後には資産が○○○○万円になる」というFPのセミナーを聞いて投資を始めたAさん。老後に対する不安からAさんはFPの言ったとおりに投資を実践していました。
でも、話を聞いてみると投資の資金を定期的に取り崩して生活費に充てていたんですね。Aさんは投資に充てる余裕資金がないのに無理して投資していたんです。無理な投資では資産が増えるどころか貯金もまったく貯まりませんよね。
投資は余裕資金で始めるのが鉄則。支出を無理やり削った残りで投資をしても長続きはしません。ギリギリの生活の中でやりくりをして投資をしても生活が成り立たなかったらまったく意味がありません。
Aさんは老後の不安から投資をすること自体が目的になってしまっていたんですね。毎月の支出を必要以上に節約してしまう。必要以上の節約生活はまったく楽しくありませんよね。
「いつまでにいくらを貯めたいのか?」にもよりますが、投資は生活に支障がない範囲で無理のない額で始めるのが鉄則です。投資を目的にしてはいけません。投資もマイホーム購入も人生の目的ではなく幸せに暮らすための手段に過ぎません。
手段が目的に変わってしまうと全然楽しくないですからね。