静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが銀行と住宅会社の親密すぎる関係についてお伝えしますね。
水戸黄門などの時代劇のシーンで「越後屋」と「お代官様」の関係があります。「おぬしも悪よのお・・・」「いえいえ、お代官様ほどでは・・・」というよくあるやりとり。「越後屋」と「お代官様」は最初からできているというストーリーですね。
一見、テレビの時代劇の話とあなたの生活には無関係のように思えますが実はあなたの身近に存在するんですよね。
『住宅会社と銀行の親密すぎる関係』
あなたが今からマイホーム購入をするなら、あなたがお世話になる住宅会社と銀行は「越後屋」と「お代官様」の関係になっていることがほとんどですね。「越後屋」が住宅会社で「お代官様」が銀行です。
『住宅会社は銀行からお金を借りている』
住宅会社は会社を経営するために銀行からお金を借りています。お金を貸している銀行は住宅会社からお金を返してもらわなければいけませんよね。住宅会社がお金を返すためには利益を出さなければいけません。
利益を出すためには1棟でも多く家を建ててもらわなければいけません。家を建ててもらうにはお客さんを見つけてお客さんがローンの審査に通る必要があります。お客さんは住宅ローンをどこで借りたらいいのか?や銀行による金利や手数料の違いがあるのを知らないことがほとんど。
住宅会社はお客さんに、「うちと提携してる銀行があるので金利優遇や審査が通りやすかったりするので住宅ローンは提携してる銀行で借りましょう!」ともっともらしいことを言います。
お客さんは何もわからないので普通に従ってしまいますよね。お客さんが借りるローンが越後屋(住宅会社)からお代官様(銀行)への貢ぎ物になるわけです。住宅会社に利益を出してもらって返済してもらいたい銀行はローンが通りにくいお客さんの審査を甘くすることがあります。
審査が通りさえすれば住宅会社も利益が確定するので銀行も住宅会社からお金を返してもらえるようになります。でも、銀行はそのお客さんにお金を貸すので返してもらわないといけません。
年収が足りないなどの理由で通常ならお金を貸しにくい、審査を甘くしたお客さんがちゃんと返してくれるかは銀行は心配になるわけです。でも実はまったく気になってはいません。
銀行は住宅ローンを貸すときに数十万円の「保証料」というお金を請求します。もしも住宅ローンが払えなくなったら、「保証会社が代わりに住宅ローンを銀行に払ってくれますよ」という保証のためですね。
でも、実際は保証などはされずに今度は銀行へ立て替えてローンを支払った保証会社から取り立てを受けるんですね。つまり銀行は損することがないわけです。
『あなたが貢ぎ物になる必要はない』
私がお伝えしたい気をつけたいことは住宅会社から勧められた銀行で安易に借りてはいけないということ。銀行によって金利や手数料、保証料が、数十万円~100万円単位で違ってきますからね。
住宅会社選びはたくさんの中から検討するのに一番重要な住宅ローン選びは何もせず提携ローンしか選ばないなんてもったいないですね。
あなたが双方の都合で住宅会社から銀行への貢ぎ物になる必要はないのです。私は「越後屋」と「お代官様」の出来レースを防ぐ水戸黄門的な存在でありたいですね。