静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが変動金利が本当に向いてる人についてお伝えしますね。
「変動金利と固定金利、どっちがいいですか?」めちゃめちゃよく聞かれる質問。正直に回答するなら、「今後の金利が上がらなければ変動金利、金利が上がるのなら固定金利」としか言えません。
結果的にどちらにすれば良かったかはローンを完済して初めてわかること。10年後、20年後の金利は誰にも予測がつかない。ただ、ざっくりですがあなたがどちらの金利が向いているか?の目安を示すことは可能です。
『金利に保険をかけるか?かけないか?』
変動金利と固定金利の説明は長くなるので割愛しますがざっくり言うと、固定金利は「金利が上がらない保険付の住宅ローン」。対して、変動金利は「金利が上がるリスクを自ら背負う住宅ローン」。
スタート時は変動金利と比べると固定金利の方が金利は高いですがその金利差は「金利が上がらない保険料」の差。つまり、「金利が上がらない保険料」を支払って毎月の返済額を一定にして安心を取るか。
金利が上がらない保険料は払わずに金利が上がったときのリスクを別の方法で対応できるのなら?あなたは変動金利を選べば良いでしょう。
『変動金利の上昇時に対応できる家計』
もし金利が上がったときにあなたが保険という安心を得たいのなら?金利が上がらない保険付きの固定金利を選べばいいわけです。逆に金利が上がっても自力で十分に対応できるのなら?変動金利を選べばいいことになりますね。
金利が上がったときに対応できる家計のタイプは主に2つ。
1つは金利がどれだけ上がっても支払っていけるだけの家計。例えば、今の支払いが毎月10万円で将来金利が上がって12万円になっても家計にまったく問題がない人。
新型コロナが直撃しようが会社の業績が安定していて毎年順調に給料が上がっていくなどの体力のある家計なら金利上昇リスクがある変動金利でもいいでしょう。
もう1つは預貯金に余裕がある家計。年代にもよりますが30代、40代であれば最低700万円以上。金利が上昇して「返済額が増えてきたなー」と思ったら100万円200万円の繰り上げ返済で利息を減らせることができますからね。
2つの家計のタイプ以外にも職業、奥さんの働き方、退職金額、子どもの教育方針、加入中の生命保険、どのような家を建てるのか?などの様々な要素を考慮して自分に最適な住宅ローンの金利は考える必要がありますね。
『借りすぎていないことが大前提』
住宅ローン選びは想像以上に難しいもの。安易に目先の金利の低さだけで選ぶのは大きな間違い。そして金利選びの前に住宅ローンを借りすぎていないことが大前提の話。
一番重要なのは住宅ローンの借入額が、「あなたの家計にとって無理なく返していける金額なのか?」。借りすぎてしまっていたら変動金利でも固定金利でも家計が厳しくなりやっていけなくなるのは間違いありません。
(マイホーム購入のご相談はご夫婦の表情や空気感を読み取ることが非常に重要なため現状は対面での相談をしています。面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)