静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPがオススメの住宅ローンがない理由についてお伝えしますね。
「住宅ローンって何がいいですか?」よく聞かれる質問。でも、聞かれるたびに私はいつも答えに困ってしまいます。なぜなら、相手の事前情報がわからなければ何も答えようがないから。
もっと言うと、住宅ローン選びはひとりの人間の能力を超えた仕事だと思っています。一般的に住宅ローンの期間は35年。35年といったらあなたが今まで生きてきた期間と同じくらいの年月。
あなたが生まれたばかりの頃と今では世の中はまったく違いますよね。「今は低金利だから変動金利でいいでしょ!?」「金利が上がったら固定金利にすればいいでしょ!?」という単純な話ではないのです。
『金利の低さで選んではいない』
もし、あなたが、「とにかく低金利がいい!」と思っているならネット銀行で十分。でも、静岡ではほとんどの人がネット銀行の住宅ローンを借りていません。不思議ではありませんか?
5月1日現在、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の変動金利が一番低金利。でも、ジャパンネット銀行時代から借りている人を私は今まで一人も知らない。つまり、金利の低さだけで住宅ローンを選んでいる人はいないんですね。
『あなたに最適な住宅ローンを探す要素』
私がお客さんサポートをする際、最適な住宅ローンを選ぶためには最低でも以下の情報が必要です。
「ご夫婦の年齢」「職業」「現在の預貯金」「毎月の収入と支出」「定期的な支出の内訳」「世帯年収」「退職金額」「現在の健康状態」「購入する物件情報」「子どもの教育費をいくらで見込むか」「将来のお金の動きの予測」など。
ときどき出会った人で、「住宅ローンのオススメは何ですか?」といきなり聞かれることが多いですが、私が「今みんなの前で上記のことを教えてもらえればある程度はお伝えできますよ」と言うと・・・。
「いや、それはちょっと・・・」と答えてくれる人は誰もいません 笑。家計の個人情報を人前で話せるわけがないですよね。
『ライフプラン表でわかること』
一方で、私が上述の情報をじっくりと伺っても良いのなら?あなたの将来の家計の流れをはっきり予測することが可能。「ライフプラン表」「キャッシュフロー表」などでウソ偽りなくあなたの家計のお金の流れがわかりますから。
その結果、住宅ローンの返済中に将来的に金利が上がったとしても家計の体力が十分にありそうなら?金利上昇リスクがある変動金利でも問題ないことになりますよね。
逆に、将来の金利上昇や子供の支出の増加等で家計が圧迫されて赤字に転落してしまうなどの大幅なダメージを受けそうなら?変動金利の選択はハイリスクになるわけです。
『あなたの味方に相談することが重要』
将来までのライフプランを売り手側から紹介された無料相談のFPではなく有料相談などの第三者のあなたの味方に客観的にしっかりと行ってもらった上での変動金利の選択なら全然OKです。
もし、あなたがベストな住宅ローンをみつけたいのなら?あなたの味方になってくれる客観的な立場の人にライフプランを作成してもらうことが重要。
住宅ローンは35年とゴールは決まっていてもマラソンとは違いスタート時はゴールまでの道のりはまったく見えません。転職で収入減、会社の業績悪化で給与減、病気による収入減、ボーナスカットなど。
ローン返済中にどんな悪影響や何が起こるかわかりません。35年という長期間ですからね。突然、家計が苦しくなってしまいローン返済が困難になる状況も十分考えられます。
「住宅ローンの利息を払うのがもったいないから・・・」という理由で早期完済を目指してはいけません。
住宅ローン返済で本当に大事なことは、「お得に早く完済することではなく家計のペースを守って安全にローン完済すること」しかありません。
購入後の家計が破たんしないようにマイホーム購入を成功させる第一歩は、「あなたに無理のない購入予算を把握すること」。まずはお金と向き合って無理のない全体の資金計画をしっかり立てることです。
土地探しや建築先選び、間取りやデザインを考えるのは二の次ですよ~。
(マイホーム購入のご相談はご夫婦のお考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため現状は対面での相談をしています。面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)