静岡市のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが家計簿をつける3つのメリットについてお伝えしますね。
品川在住だった弟が先月、横浜に引っ越しました。コロナ禍で仕事は100%テレワーク。職場の近くに住む必要がなくなったことに加えて残業もなくなり年収が100万円以上減ったので家計の見直しを兼ねての引っ越しです。
品川から横浜に移って月の家賃は25,000円減。年間で30万円の節約。今までまったく興味がなかった家計簿も今さらながらアプリで管理を始めました。
『家計簿は付けないより付けた方が良い』
あなたは家計簿をつけていますか?しっかり付けている、まったく付けていない、最初は付けていたけど今は付けなくなってしまったなど。人によって様々だと思います。結論から言うと家計簿は付けないよりは付けた方が良いですね。
『支出が把握できてないのが付け始める理由』
「毎月赤字でどれだけお金を使っているかわからない」「お金を何に使っているかわからない」「贅沢してるつもりはないけどなぜかお金が残らない」など家計簿を付けようと思った人のきっかけは支出が把握できていないのが理由です。
家計簿を付けている人、付けていない人の違いは性格もあるでしょう。でも、日々相談を受けていて思うのは付けていない人の一番の理由は、「家計簿をつけるメリットを感じていないからでは?」と思いますね。
『家計簿をつける3つのメリット』
あなたは家計簿をつけるメリットは何だと思いますか?主には以下の3つです。
- 計画的にお金を使える
家計簿を付けていれば今月すでにいくら使ったのか?がわかりますよね。月の前半で前月より出費が多ければ後半はちょっと抑えようと意識できます。「お金が無くなってしまったからお金をおろそう」となることもありません。
- ムダ使いを減らせる
毎月、「何に」「いくら?」使っているかが明確ならムダに気づきます。例えば、「毎日仕事帰りに必ずコンビニで買い物する」というのがわかれば回数を半分に減らしただけで毎月数千円~5,000円近くの節約になります。
- 貯金を意識するようになる
家計簿をつけ始めると自然とお金に向き合うことになるのでお金に対する意識も高まります。いつの間にか貯蓄体質へと変わっていくはず。実際に家計簿を付ける人と付けない人では貯金額に年間70万円以上の差があるというデータもあります。
『家計簿を上手につけるコツ』
家計簿を付けることは特に難しいことではありません。毎月の手取り収入を書き出す。支出を書き出す。収支を計算し残高と照らし合わせるだけです。
そして、1万円前後なら数字が合わなくても構いません。何に使ったかわからない使途不明金というものが必ず出てきます。
収入と支出を計算して、「1万円くらい合わないけど何に使ったかな?」となったら「使途不明金」として1万円を家計簿に付ければいいだけ。少額の使途不明金なら自分を認めてあげて気楽に家計簿をつけられるはずです。
もちろん、誤差がないに越したことはありませんが完璧を目指す必要もありません。まったく家計簿を付けないよりは多少の誤差が出ても付けることの方が計画的にお金を使えてムダも減らせた結果、貯金ができるようになるのです。
『手書きでもアプリでも何でもOK』
ときどき、「手書きとアプリとどちらがいいですか?」という質問があります。手書きもアプリもメリットデメリットがあるのであなたがやりやすい方で良いと思います。
例えば、手書きの場合のメリットは自分でコツコツと記入することでお金の動きがわかるので現状をより具体的に把握できます。「今週は食費にお金を使いすぎた」など。
手書きの場合のデメリットは自分で計算しなければならないこと。ただ、エクセルで作る家計簿なら自動計算できますよね。自分の好みや要望に合わせてカスタマイズできるので手書きよりも簡単かもしれません。
対して、アプリの場合のメリットは圧倒的な便利さ。レシートの写真を撮って読み込むだけのものやクレジットカードや銀行と連携して入出金を記録してくれるものもあります。また、月単位の収支を集計して表やグラフで見える化してくれます。
アプリの場合のデメリットは初期設定に手間がかかるという点。特に機能が豊富な家計簿アプリほど初期設定に時間がかかるのとクレジットカードや銀行口座をたくさん持っている人ほど入力項目は増えます。
また、機能が多すぎて操作方法がわからないということもあるので慣れるまではちょっと時間がかかるかもしれません。
いずれにしても今まで長続きしなかった人は家計簿をつけるという習慣からまず始めてみてください。最初はざっくりでも構いません。最初は使途不明金が多くても構いません。
2か月3か月と続けることで自分で工夫して付けられるようになるはずです。途中で挫折してしまった人はぜひ再チャレンジしてみてくださいね。
(マイホーム購入のご相談はご夫婦の考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため現状は対面での相談をしています。面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)