静岡市のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが家を買う前に保険の見直しはダメな理由ついてお伝えしますね。
「結婚」「出産」などのライフプランの大きな変化は保険の見直しをする人が多いタイミング。あなたは今までに生命保険を見直したことがありますか?
一度加入すると以降ライフプランの変化が特別ない限りは保険を見直しする機会はあまりないですよね。もし、あなたが加入した保険が結婚や出産時に特に見直していなければ見直しする最適なタイミングがあります。
「家を買うとき、住宅ローンの金額が決まったとき」です。結婚や出産時に保険を見直すのは実はもったいないタイミングで間違いなんですね。ファイナンシャルプランナーを名乗る95%は保険販売で生計を立てているので正しく教えてはくれません。
なぜ家を買うときに見直しするのが最適かと言うと住宅ローンを借りるときは「団体信用生命保険」に加入することになるからです。略して団信(だんしん)と呼びます。
団信とは、「もし、ローン契約者が死亡したときに残りのローン残高が0円になる」というローンが付いたの保険のこと。住宅ローンを借りると契約者は自動的に団信に加入するので必要な死亡保障を減らすことができるんですね。
『団信の特約は様々』
団信には様々な特約があり最近は各銀行で金利差はほとんどないので団信の特約の違いで他との差別化を図ろうと必死です。
ガンになったらローン0円になる「ガン団信」、ガン・心筋梗塞・脳卒中のいずれかになり所定の状態になるとローン0円になる「3大疾病保障付団信」、3大疾病に加えて5つの生活習慣病のいずれかになり所定の状態になるとローン0円になる「8大疾病保障付団信」など。
『団信の特約は有料』
通常の団信は住宅ローンの金利に上乗せされませんが一部のネット銀行を除いて上述の病気の特約が付いた団信は住宅ローンの金利に0.3%前後上乗せされます。通常より金利が上がるので付けた方がいいかはまた別の話ですが。
あなたの年齢、加入中の保険の内容、住宅ローンが今後の家計に与える影響、家を買ったあともお金が貯められるのかどうか?など様々なことを考慮して特約を付けるかは決める必要がありますね。
『保険の見直しは焦らなくていい』
結婚や出産時に保険を見直したい気持ちはよくわかります。ただ、数年後に家を買う予定がある場合は保険の見直しを焦る必要はありません。
つまり、「住宅ローンの借入額が決まってから生命保険をしっかり見直す」というのが必要保障額も過不足ない決め方で保険料もムダのない払い方になります。そして、見直しするときの重要ポイントは住宅ローンに詳しい人に相談すること。
住宅ローンに詳しくない人に保険の相談をしてしまうと不必要な保険を勧められてしまう可能性が高いです。保険の見直しは相談相手を絶対に間違えないよう注意してくださいね。
(マイホーム購入のご相談はご夫婦の考えや表情、空気感を読み取ることが非常に重要なため現状は対面での相談をしています。面談時にはマスク着用、アルコール消毒液を持参で訪問しています)