静岡住まいのマネープラン相談立林

 

 

 

 

静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが、「家賃と同じで家が買える!」は危険すぎる理由についてお伝えしますね。

 

「月々6万円~」「家賃並みのお支払いで購入できる新築住宅!!」ここ数年、お得なチラシ広告をよく見かけます。「今は低金利だから家賃並みで家が買える!!」という宣伝文句。わかりやすいキャッチコピーは、消費者の目に留まりますよね。

とにかく低金利のローン設定で、6万円~7万円台の返済プランはすごく魅力的ですよね。確かにそこまで安いともう家賃より安いくらいだし、「これだったら家を持ってもいいかなあ・・」と思うのも当然です。

「家賃ってただ払うだけだし、老後までずっとなんてなんかもったいなくない!?」「アパート狭くてもう嫌だし家買っちゃおうよー!」これは誰もがみんな思うこと。

でも、ちょっと待ってください!家が欲しいと思ったときに家賃と比べる考え方は、かなり危険な考え方なんです!!

『家賃と住宅ローンでは重みが全然違う』

例えば、もし、毎月6万円の家賃が払えなくなったら、一時的にもっと安いところに住めばいい。5万円とか古ければもっと安いところもあるかもしれません。可能なら家賃がかからない実家に住ませてもらうという方法もあります。現実にいくつかの方法がありますよね。

でも、住宅ローンはどうでしょうか。6万円のローンが払えなくなったら、支払いをちょっと待ってもらうこともできなくはないですが、返済義務はなくならないので、最悪は破産してしまうことに。1か月の延滞ならまだしも、数か月支払いが滞ったら家は差し押さえになってしまいます。そして、このとき多くの人が、「売ればいいんじゃないの!?」と考えます。

「いざとなったら売ればいい。土地と建物は資産だし!」とあまり深く考えずに、家を買う人もいるでしょう。実際、9割以上の人は家を買うときに将来売ることは、まったく考えていません。きっとあなたもそうですよね。

ここで、最近あった実際の話。3年前に家を買い家庭の事情で家を売りたくなったTさん。購入時の土地建物は3,300万円。自己資金も出してローンも3年払った住宅ローン残高は約2,900万円。さて、の家を売った場合いくらでしょうか??

「まあ、自己資金の分もあるし悪くてもローン残高は消えるでしょ」「まだ3年だし、3,000万円がいいとこかな~」と思いたいところですが、よく見ても査定金額は2,400万円。差額500万円の住宅ローンが残ってしまうので、売るためには現金500万円が最低必要です。

500万円を出して、損を覚悟で売ればOKですが、そのお金がなければどうでしょうか。そうです、家を売れないってことです。つまり、ローンの支払いが苦しくてもそこから抜けられず、支払いができなくなった時点で自己破産となってしまいます。

『新築から1年でも・・・』

もうひとつ別なケースで見ると、新築1年で住宅ローン3,500万円。たった1年ですが・・・査定したら2,980万円!という物件もありました。「1年でそんな下がるわけないじゃん!」と思いたいところですが、そもそも3,500万円あれば良い新築が建てられるし、2,980万円でも新築はいけるのでこの金額が妥当なところでしょう。

「むしろ2,980万円でも売れるかな?」というのが正直なところです。マンションや建売住宅など、誰にでも好まれる建物なら価値が落ちることはありませんが、それなりにこだわった注文住宅は、建てた人にとっては夢のマイホームでも、第3者から見たらクセのある家という評価になってしまうのです。

なので、どうしても新築後、すぐに価値がかなり落ちてしまいます。もちろんずっと住むつもりで住宅ローンを払えれば何も問題ないのですが、もし、ローン返済が苦しくなって「もう家を売るしかない!」ってなっても、売るに売れず「ローン返済から逃げられない!」という結果になってしまうことも頭の片隅に入れておいて欲しいです。

本当にそうなったときは、実際には何とかならないことがほとんどなので、家を買おうと思ったらまず最初のタイミングで、あなたにとって、無理のない借入金額を把握することが何よりも大切になるのです。

 

 

あなたは家を買うときに、住宅展示場に行く、土地から探す、今の家賃を目安にする。これらは「すべて間違い!」というのを知っていましたか?正しい方法は7日間の無料メール講座でお伝えしています。