静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが、家賃を目安にローンを組んではいけない理由をお伝えしますね。
「家が欲しい!」と思うきっかけは、人それぞれ。一番多いのは、お子さんが生まれたのをきっかけに購入を検討し始めるケースですね。
「今、家賃80,000円のマンションに住んでいるけど、手狭になったから、家が欲しいと思ったんです…」このような人が圧倒的です。
『家賃を目安に考えていいの?』
マイホーム購入の際、ほとんどの人が今の家賃と比較して、月々の返済額を考えようとします。「今、家賃が80,000円だから同じくらいがいいよね~」これはごく自然なことかもしれません。
でも、家賃を目安に考えるのは、何の根拠もない、危険な決め方なんです。今、家賃が80,000円でも、ローンの返済額が将来までずっと80,000円でいけるわけではありません。
なぜなら、お子さんの成長と共に、今後の支出が確実に増えるから。「家賃を目安にローンを組んではいけない6つの理由」についてお話していきますね。
- 子供の学費がかかってくる
お子さんを大学まで行かせるのに、オール公立だとしても1人1,000万円はかかると言われています。お子さんの教育にどこまでお金をかけるかによりますが、小学生の間はあまりお金がかからないですよね。でも、中学生になると、教育費に加えて、部活や塾など、学費以外のお金がかかるようになります。
高校も私立に通うことになったり、県外の私立の4年生大学へ進学したら、かなりのお金がかかるのが想像できますね。お子さんが2人いれば、当然、学費も2倍なので、さらに出費が増えます。
- 食費がかかるようになる
お子さんが成長するにつれて、ご飯を食べる量が増えますよね。中学生になれば、特に男子は、ものすごい食欲です。外食に行っても、当然、大人分としてかかってきます。小さいころと比べて、想像以上に食費がかかるようになる、というのが想像できますよね。
- 携帯電話が必要になる
今、30代の人であれば、初めて携帯を持ったのは、高校生くらいでしょうか。今は何歳くらいからスマホを持たせるんですかね?これも食費と同じで、家計に占める家族分の通信費の割合は、馬鹿にできません。もったいないからといって、子供に携帯電話を持たせないわけにはいかないし。
いずれにしても、家族分の通信費の負担が増えることは確実です。こういった支出も考慮する必要がありますね。
- 生命保険の更新で保険料が倍近くになる
日本の大手生命保険会社に加入中の人は、10年後、15年後ごとの更新の時期がくると、同じ保障で保険料が今より、1.5倍、2倍近くに上がります。お子さんに支出がかからない今はあまり負担に感じませんが、支出が増えてくる10年後、15年後に、保険料が今より倍近くになるのは、家計にかなりの負担増になりますよね。
保険の払い方には、いくつかのタイプがあるので、自分の希望に合う納得した払い方にしておかないと、生涯でかなりムダな保険料総額を払うことになってしまいます。もっと早く気づいておけば良かった!と後になって気づいても手遅れです。
- マイホームならではの費用がかかる
賃貸住まいならかからなかったのに、マイホームを持つとかかるようになるお金があります。わかりやすいのは「固定資産税」と言われる税金です。これは土地や建物にかかる税金で、平均で年間12万円くらい。
また、外壁の修繕費なども10年~15年に一度のペースで、100万円単位でかかってくるのでその分の貯金も必要です。加えて、賃貸より大きな家になることで、光熱費も今までより上がります。このあたりを考慮せず、何も考えずに家を買ってしまうと、好きなことにお金を使えなくなってずっと節約生活を強いられることに。
- 家賃補助がなくなるから
一部の人に当てはまることですが、賃貸アパートやマンションなら会社から、「家賃補助」があったのが、マイホーム購入と同時に、なくなる会社がほとんど。つまり、給料の減額です。新居購入で、収入が減ってしまうのなら、それを見越した予算設定にしないといけませんよね。
また、例えば、今の家賃が8万円で、5万円の家賃補助があった場合、実質の家賃支払いは3万円ですよね。本来は払っている5万円分を考慮して日々生活できていたり、それを使わず貯金に回せていれば別ですが、その分もすべて支出していたら、マイホームを買った瞬間、家賃補助5万円がなくなったら支出を抑えるのは難しいです。
今までの5万円の支出をその瞬間から使わないようにするなんて、よほどの強い意志がないとできません。
以上の6つの理由から、将来の支出は確実に増えるので、家賃だけを目安にしたマイホームの購入予算を設定するのは、かなり危険です。今は低金利なので、変動金利でボーナス払いを適当に設定すれば、今の家賃と変わらない返済額でスタートできてしまいます。
でも、10年後、お子さんにかかる支出が増えていたとき、変動金利も上がっていれば、毎月の返済額も1万円2万円は簡単に増えてしまうのです。
給料が右肩上がりに増えていく会社なら、家計に問題ありませんが、そういった家庭は少ないので、未来にかかるお金のこともしっかり考えた予算設定をしなければいけませんよ。
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