静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが奥さんが仕事を辞めても住宅ローン返せますか?についてお伝えしますね。
専業主婦世帯 < 共働き世帯
今までのご相談を振り返ってみると専業主婦世帯より共働き世帯の方が多い感じです。(共働きは夫婦ともに正社員と定義)当然、共働き世帯の方が住宅予算にかけられる金額が多くなりますよね。
世帯年収、預貯金額、退職金額、支出内容、クルマの購入費や旅行費用、お子さんの教育プラン、老後の暮らし方などによっても違いますが専業主婦世帯と共働き世帯では予算の差は1000万円以上も変わってきます。
専業主婦世帯は旦那さんの収入だけでやりくりしなければいけませんよね。でも、共働きなら毎月の生活費をご主人の収入でやりくり。奥さんの収入を全部貯金に回すこともできるので住宅予算の差が1,000万円以上になるのも不思議ではありません。
また、共働きだと奥さんは育休を取れるので育休中の収入は6割くらいに減りますがその収入を受け取れるのも大きいです。この圧倒的に有利な共働き世帯ですが今は気づかない大きなリスクが隠れているんですよね。
『奥さんが仕事を辞めるリスク』
奥さんが仕事を辞めてしまうリスクです。一般的に、「家事や育児は奥さんがメイン」という家庭がほとんど。奥さんがフルタイム勤務後に家事や育児をメインにする生活ですよね。フルタイム勤務の奥さんが家事や育児をメインでやる生活が続くとどうなるのか?
場合によっては奥さんが仕事、家事、育児に追われて毎日精神的な余裕がなくなってちょっとしたことで夫婦喧嘩になったり家庭内の雰囲気が悪くなったりすることも考えられますよね。
家を建てて10~15年経った私の同級生を見ると最初は共働きだったけど徐々に子育てや家事で奥さんの負担が増えて余裕がなくなってしまい仕事を辞めた家庭が意外と多いですね。もし、そうなると・・・。
『収入減による家計破たんのリスク』
元々、共働きの収入で定年まで働くつもりでローンを借りたのに途中で奥さんが仕事を辞めてしまったら?世帯収入が減るので一気に返済計画が崩れて家計が苦しくなってしまいますよね。会社を辞めること自体は仕方ありません。
問題は奥さんが仕事を辞めるなどの将来起こりうるリスクや精神的な負担を考えずにローンを借りてしまうことなんです。(奥さんが体を壊して仕事を辞めたりご両親の介護を理由に辞めざるを得ないケースも)
私は奥さんの精神的負担も考えて途中で仕事を辞めることになって奥さんの収入が大きく下がることも考慮して住宅ローンを組んでおく必要があると強く思いますね。
「今は正社員だけど今後もしかしたら仕事を辞めるかもしれない。旦那さんだけの収入だけでもローンを返していけるのか?」ちょっと先の将来までイメージしながら住宅予算を決めるようにしてみてくださいね。住宅ローンはゴールを見据えて考えることがポイントですよ。