静岡の住宅購入専門のファイナンシャルプランナーが子どもの大学の仕送りを少なくする方法についてお伝えしますね。
「うちの子は高校まで学費はタダです」先日の面談の際、相談者さんからの一言。奥さんが私立高校の先生でお子さんの学費は高校まで全部無料。1円もお金がかかりません。人生の三大資金である教育費(高校までの学費)にお金が全部タダなんて羨ましすぎですよね!
『私大生の仕送り、過去最低』
でも、学費にお金がかからない家庭はほんの一握り。多くの家庭では当然のように教育費がかかりますよね。大学に進学するとなればなおさら。先日の新聞記事によると、「私大生の仕送り額、過去最低。2018年度、毎月83,100円(首都圏)」とありました。
過去最高は124,900円だったので4万円以上も下がっています。プラス入学時にかかる費用や入学金を合わせると初年度で約300万円。日本の平均年収が430万円なので年収の7割も大学の進学費用がかかってしまうんですよね。
『平均的な大学の費用はいくら?』
毎月83,100円の仕送りには学費は入っていません。入学金と4年間の学費の平均はいくらかというと公立260万円、私立文系390万円、私立理系530万円。さらに毎月の仕送り分がかかってくるわけです。
『仕送りを少なくするためには』
結論から言うと一番は無理のない住宅ローンを組むことが絶対条件です。身の丈以上の住宅ローンを組んでしまったら学費の準備はとてもできないですからね。
『どうやって準備する?』
例えば、私立文系の390万円と仕送り399万円(月83,100円×12×4)で4年間の合計789万円を準備するためには?
- 月1万円を18年間積立して216万円(利息なし)
- 児童手当を貯金で198万円(誕生月で異なる)
- 月3万円のアルバイト4年間で144万円
- 仕送り月5万円4年間で240万円
以上ができれば仕送りは83,100円より33,000円も少なくて済みます。月1万円の積立て18年を上手く運用できれば仕送りを5万円以下にすることも可能。重複しますが仕送りを少なくするには家を買うときの住宅ローンを無理なく借りることが絶対条件なんですよね。
もし、身の丈以上のローンを借りて家計が苦しかったら5万円の仕送りはとてもムリでしょう。もし、身の丈以上のローンを借りて家計が苦しかったら月1万円の積み立てもできず、児童手当にも手を出してしまって生活費で使いきってしまうかもしれません。
家を建てるときのお金、住宅ローンの金額、子供の教育資金から老後資金まで全てのお金は繋がっているのです。だからこそ無理のない予算で家を建てられるかどうかが今後の暮らしの幸せを決めてしまうといっても過言ではありません。