静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが台風から家を守る土地探しの方法についてお伝えしますね。
先日の台風19号。21日現在、71の河川と135か所の堤防の決壊で甚大な被害が起こってしまい死者80名、行方不明11名と多くの方が被害に遭われました。被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
県内でも東部を中心に道路の冠水や床下浸水、床上浸水の被害がありましたね。最近は台風による大雨や強風、ゲリラ豪雨や急な突風などで静岡県内も被害を受けることが珍しくなくなりました。
今から土地探しをする人は大型台風などの災害から逃れるための家族を守るための土地選びがかなり重要になってきますね。
『土地選びに失敗した人の声』
「そもそもリスクの高い場所を造成すべきではなかった」「土地について詳しい人ならその土地は選ばない」自然災害で被害が起こるたびに様々な批判が出たりします。
また、「業者に勧められるまま土地を買うべきではなかった」「もっと勉強しておけばよかった」「親に土地の相談をしたら色々教えてもらって良かったけど決まりそうになると何かと反対されてなかなか決まらなかった」などの後悔した声も耳にしますね。
『雨量は30年前の1.3倍』
今から30年前は1時間あたりの雨量50mm以上の年間発生回数は平均で174回でした。2007年から2017年までの平均は232回と1.3倍に増えています。さらには総雨量が1000mmを超える大雨も珍しくなくなり大規模な水害や土砂災害が増えてきました。
日本では市街地より高いところを流れる川が多いため堤防の決壊や浸水による被害が大きくなりやすいという特徴があります。豪雨などで被災した地域にはそのような河川が多いです。
あっという間に濁流が押し寄せて避難できずに取り残されてしまった多数の民家や老人施設も見られましたね。
『台風から家を守るための土地探しの方法』
国土交通省では様々な治水対策をしていますが、「施設の能力には限界があり、施設では防ぎきれない大洪水は発生するもの」と河川の氾濫や堤防の決壊はある一定数起こりうると認めています。
土地選びをするとき地震による被害を予測するのは難しいかもしれません。でも、台風などによる水災被害はある程度予測が可能です。昨年の6月から国土交通省の「重ねるハザードマップ」では、
身近な河川がどれくらい浸水するかをスマホで簡単に確認ができます。もし、あなたの気に入った土地が河川の近くにあるなら水害のリスクは念入りに調べておく必要がありますよね。
また、実際に大型の台風が直撃したときに身近な災害状況を確認できる、「静岡県の防災アプリ」を入れて備えておくことも大事ですね。
「100年に1度」「想定外」などと言われる台風や自然災害から家族と新居を守るための土地選びは業者任せではダメです。自分でできることは調べたり気になる土地があったら周辺を時間帯や曜日、天候を変えて歩いてみることです。
台風とは直接関係ないですが休日と平日では気になる土地の道路の交通量も朝夕はだいぶ違うはず。クルマの交通量は子どもの安全に大きく関わりますね。
面倒だからと何もせず業者任せで土地を選んでしまったら、もし本当に大きな災害被害や事故が起こってしまったら悔やんでも悔やみきれません。