静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが変動金利が上がったら固定金利にするのは無理な理由ついてお伝えしますね。
「今月から火災保険、大幅値上げへ!」近年、台風など豪雨による水害で保険金の支払いが急増。今後も被害による莫大な保険金支払いを想定して保険会社は値上げに踏み切りました。
先日の台風でも甚大な被害が起こってしまっているので家計のリスクに備える火災保険の値上げは仕方がないところ。その他で家計に備えるリスクで言えば生命保険。もし、ご主人や奥さんが若くして亡くなったときのリスクに備えて加入しますよね。
そしてあと一つ、家を買う人にとって大きな家計のリスクがあるのにほとんどの人が何の対策もしていないリスクがあります。あなたは何かわかりますか?
『金利上昇のリスク』
住宅ローンの金利上昇リスク。住宅ローンがスタートして10年後、15年後に金利が上がったら?毎月の返済額が数万円上がれば家計に負担がかかりますね。お子さんの教育費もかかっていて負担が増えますね。そしてさらに金利が上がって毎月の返済額が数万円増えたら?
支出もかなり増えて生活が苦しくなりますよね。最悪は住宅ローンが払えなくなり家を売らなければいけなくなります。でも、なぜか金利上昇のリスクにはほとんどの人が何の対策もしていないんですよね。
静岡県内では銀行が売りたい主力商品の変動金利が7割以上を占めていて、かなりの家計が金利上昇のリスクを抱えていることになるわけです。
家計に余裕がある人なら金利が上がっても対応できますが、元々家計に余裕がない人が金利が安いからの理由だけで変動金利を借りると将来金利が上がって毎月の返済額が数万円上がったら?家計は一気に苦しくなってしまいますよね。
『変動金利の間違い』
変動金利はあなたの家計に合っていれば問題ないですが変動金利を選ぶ人には同じような考えの人が多くいます。何かというと、「変動金利が上がったら固定金利」に変えるというもの。結論から言うとほぼムリですね。
なぜなら変動金利の仕組み上、金利が上がっても返済額は5年間は変わらないのですぐには気づきません。さらには変動金利より実は固定金利の方から先に上がるので固定金利に変えたいと思ったときはすでに固定金利も高くなっているんですよね。
今より変動金利が上がるのが怖いから変えたいと思っても固定金利はあなたが借りていた上がった変動金利よりも既に大きく上がっているんですよね。
数年の内に変動金利が上がることは考えにくいですが金利が上がるタイミングだけは誰も予測ができません。実際は金利が上がってから対応してももう遅いです。
『今は歴史的低金利だけど・・・』
今住宅ローンの金利は歴史的低金利。毎月の返済額が安いですね。言い換えると住宅会社も銀行も毎月の返済額を安く見せられるので都合が良いわけです。お客さんも毎月の支払は安い方がいいので自動的に変動金利に誘導されてしまいます。
最初から住宅ローンを20年以下で借りれる、スタートは35年返済だけど実際は15~20年で完済できる、ローンが2,000万円以下などの条件を満たす人なら変動金利の方がメリットがあるでしょう。
でも、ほとんどの人は条件には当てはまらないので固定金利の方が無難な選択と言えますね。家を建てたのに建てたあと一生お金のストレスを抱えたくないのなら「金利上昇のリスク」こそ最初にしっかり備えておくべきですよ。