静岡のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPがマイナス金利解除変動金利を恐れるなについてお伝えしますね。

「2026年住宅ローン変動金利が4%の想定」(みずほリサーチ&テクノロジーズ「金利のある世界への日本経済の適応力」リポートから抜粋)

レポート全体からの住宅ローン金利の動向を要約すると「持続的かつ安定的な2%の物価上昇が実現し金融正常化に舵を切ったらどうなるのか?」という前提で金利をシミュレーションしたもの。

2026年に変動金利が4%に上がる予想ではありません。中小企業もすべて賃上げされて今よりかなり好景気になったというケースを想定してのものです。

3月19日にマイナス金利が解除されて17年ぶりの利上げ。マイナス金利とは国の景気対策で「各銀行が日本銀行(政府)にお金を預けると手数料を取られますよ」というもの。

日本銀行に預けると各銀行は損するので「企業や個人にお金を貸して景気を良い方向に持っていきましょう」という政策。マイナス金利を解除するとはこの政策を辞めますよという意味です。

マイナス金利解除による影響は、「普通預金の金利の上昇」「円高傾向になる可能性」「住宅ローン金利の上昇の可能性」の主に3つ。

今後の日本は金利のある世界になっていきます。「銀行に預金すれば利息がつく」または「銀行からお金を借りると今まで以上に利息を払う」など。やっと正常な状態に戻ったとも言えます。

ということはあなたの一番の興味関心は「今後、住宅ローンの金利が上がっていくのか?」ではありませんか?私の見解はというと…

『来年以降は上がる可能性あり』

私は金利のトレーダーでも経済アナリストでもありません。いつのタイミングで金利がどのくらい上がるのか?は判断が難しく答えることができません。また、金利の動向はFPが予測するものでもありません。

でも、個人的な思いは「今年よりも来年、来年よりも再来年と徐々に上がっていくだろうな…」というのが正直なところ。

4月の住宅ローンの変動金利はほとんどの銀行で金利は据え置き。変動金利は4月と10月の年2回金利の見直しがあります。(一部のネット銀行、一部の金融機関は見直しのルールなし)

変動金利が上がっていく流れについては過去ブログのこちらを参照ください。

なぜ、ほとんどの銀行が金利を据え置くか?というと少しでも顧客を囲い込みたいから。中には金利を下げた銀行も。今ほんの少しでも金利を上げてしまったら?他行にお客が流れてしまいますからね。

「今は利益がなくてもとにかく少しでもお客さんを囲い込んでおこう。今後、「本格的に金利が上がったときに利益を出せればいい」というのが金融機関の本音。

『私の本音パート1』

「変動金利は今すぐには上がらないけど段階的に少しずつ上がっていくはず…」「125%ルールや5年ルールもあるから急激には上がらないけどね…」(一部のネット銀行や一部の金融機関はどちらのルールもなし)
「仮にローン返済が月々3,000円上がっただけでも元々カツカツな家計は大変だろうな…」「賃金上がるのは大企業だけで中小企業は全然上がらないよ!」
「仮に賃金が上がっても社会保険料が上がり続けているから手取りは増えないし…」「物価上昇で出ていくお金の方が多いしね!」

「追加の利上げが10月頃にあるかなー。金利は+0.25%とか。そうなると来年4月には変動金利が正式に上がる。今借りている人は来年7月返済分から実質は上がるよ」

「昔の住宅ローンは25年とか今より短くて頭金を1~2割入れて借りるのが当たり前だった。でも、今は頭金ゼロで購入できちゃうし。金利が上がったときにどうやって返していくかみんな考えているのかな…」

『住宅ローンの私の本音パート2』

「みんな今金利が上がるか?に注目してるけど住宅ローンは35年の長丁場。今年上がるかよりも35年で金利がどうなっていくのか?を考えなくちゃ。どうやって借りるか?じゃなくてどうやって返していくか?をね」

「住宅ローンを借りるのはただのスタート。銀行はお金を貸したくて貸したくて仕方ないんだから。ゴールの完済までをイメージして慎重に借入額を決めなきゃね」

「変動金利を選ぶなら金利上昇局面になったら繰り上げ返済できるくらいの余剰資金(数百万円)を常にキープしておかないと…」「35年を結果20年25年くらいで完済する計画をしておかないと後々厳しくなるよー」

「貯金がほとんど無いのに変動金利を選ぶなんて無謀すぎない?今後、数十年も超低金利が続くというかなり低確率に賭けるギャンブルと同じことだよ!」「お金の苦労は夫婦喧嘩が絶えないよ!」

「今の低金利前提で最初からカツカツの家計は金利の動向関係なく苦しくなるよ」「そもそも年収に対して無理しないで借りておけば。金利上昇のリスクを考えて抑えめにしておけば後々困らないし対応できるのに…」

「政府が異次元のマイナス金利政策を続けたために。貯金がほとんどない人も銀行が住宅ローンを通し続けた結果、変動金利が上がったらどうしようと困ってる人たちが今かなりたくさんいるよ」

『住宅ローンは損得ではない』

私の本音はほどほどにしておいて。マイナス金利解除になったからといって住宅ローンで慌てる必要はありません。メディアが騒ぎすぎでただ不安をあおっているだけ。

ただ、今までの金利が異常な低さだったのは事実。今後、金利がどうなっていくのか?と考えたら上がっていくと考えるのが自然ですよね。

「固定がいいのか?変動がいいのか?」と聞かれたらどちらでもいいと答えます。あなたの家族と人生にとってどちらが良かったか?は完済して初めてわかること。

各家庭で家計の状況が違えば夫婦の性格でも返済の仕方は全然違います。住宅ローンは損得で決めるものではありません。

『住宅ローンはリタイアがないマラソン』

重要なことはあなたが情報を集めて理解して納得して借入額や金利の選択をすることです。住宅ローンは金融機関や物件を購入する不動産営業マン、住宅営業マンにアドバイスしてもらうことがほとんど。

売りてのアドバイスは受け入れる必要はあっても実際に返していくのはあなた自身。担当スタッフや営業マンはあなたが借りるまでが仕事。ハウスメーカー・住宅会社提携FPは残念ながらあなたの味方ではありません。

今あなたが20代後半から40歳くらいなら?社会人になって金利が上がるのを見たことがないはず。イメージが湧かないでしょう。でも、変動金利を選ぶなら金利が上昇したときのリスクをしっかりと考えておくべき。

住宅ローンは35年という長期の返済マラソン。42.195㎞のフルマラソンと違って途中で止まることもリタイアもできません。どんなに家計が苦しくてもローン完済まで走り続けなければなりません。

フルマラソンは最初から無理せず自分のペースで走らないと完走できません。自分のペースを守っていって最後に余裕があればラストスパートができますよね。

住宅ローンもまったく同じ。最初から無理しない。自分の家計に合った返済ペースを守って返していくことです。

子どもの成長と共に一気に支出が増えます。クルマの買換え、家の税金、火災・地震保険、修繕費が定期的にやってきます。

後々、大きな出費が待ち構えているとわかっているのに…。無理した身の丈以上の借入れは途中で家計が苦しくなって必ず息切れしてしまいます。

最初に無理せずあなたの家計に適正な予算で住宅ローンをスタートすれば?最後まで自分の返済ペースが守れます。一時的にペースが落ちることがあってもまたマイペースで走り出せます。

金利がどうなろうと恐れることはありません。自分の返済ペースを守ればクルマの買換えも家の維持費も家族旅行も老後の生活も何も心配はありません。お金の不安を抱えることなく豊かに幸せに暮らせるのです。

さて、あなたは住宅ローンの借り方よりも。どのような返し方を計画していきますか?