静岡市のファイナンシャルプランナー、住宅ローン相談・住宅購入専門FPが住宅ローンが不安なら立ち止まろうについてお伝えしますね。
11月中旬、母を連れて弟が住む横浜へ行ってきました。当日は快晴でしたが風がちょっと冷たい。前日に筋トレをがんばったこともあり筋肉痛がある状態での横浜散策でした。
坂道や階段などアップダウンを繰り返しながらで当初は10㎞ほど歩く予定が結果的に約8㎞に短縮。実は途中から私の足の様子がちょっとおかしくなってしまいました。
前半アップダウンを繰り返したせいか途中から両足ふくらはぎがつりはじめ歩くのがしんどい。ストレッチしながらもなんとか1~2㎞歩いたけどふくらはぎがもう限界でした。
ああもう無理だなと思い、「あとは電車移動にしよう!」と予定変更して事なきを得ることに。翌日から3日間は下半身の筋肉痛で歩くのがかなりしんどかった 笑
『安全な方を選ぶのは難しい』
当初の旅行計画を達成しようとに無理して頑張ってもただ辛いだけ。歩き始める前に自分の体調がいまいちだったらどう考えても計画をやめた方が賢明。冷静に考えれば誰でもわかりますよね。
でも、せっかく計画した旅行を家族も楽しみにしているのに自分の都合で予定を変更することは難しい。
多少の体調不良やたいしたことない症状で少し不安があったとしても無理して実行してあとで後悔してしまったなどの経験があなたにもありませんか?
実は私のような体験を家づくりに置き換えて経験してしまう人がかなり多いのが実情なんです。
『危険でも引き返さない家づくり』
つい最近のご相談。30代後半のご夫婦で子供は2人。葵区で土地からの注文住宅を希望。理想の土地と建てたい会社で希望の家を建てると総額は約5,000万円。かなり危険な道のりです。
相談者さんは「4,000万円が妥当なところでは・・・」と感じていて。皆さん、自身が思っている予算より最低10%か下手すると20%は予算が上回っている感じです。
私に相談がある人は、「無理なく返していける額を知りたいので・・・」と客観的な意見を聞きたいのですが多くの人は事前審査でクリアした「銀行で借りられる額」、いわゆる年収に対して目一杯の借入をしてしまう人が後を絶ちません。
欲しいと思う金額が銀行からOKと言われたら実行に移してしまうでしょう。一生に一度のことだし気持ちもよくわかります。でも、内心ではみんな、「ホントに大丈夫かな???」とかなり危険に不安に感じているのです。
『引き返すリセットする勇気』
住宅購入を山登りに例えたら打ち合わせや資金計画がある程度途中まで来たのに少しのトラブルで途中で引き返すのは勇気がいること。登山を始めた人は途中で下山することなんて最初から頭にないですよね。
でも、山登りで遭難したら一番やってはいけないことは前に進んでしまうこと。誰でもゴールしたいですからね。でも、遭難したら途中で立ち止まらなければいけない。
いいえ、山登りで遭難したら一番の方法は来た道を引き返すことです。来た道を引き返せばスタートに戻れるので遭難することはありません。でも、来た道を引き返すのは一番エネルギーがいること。
あらゆる天候やトラブルに対応できるよう用意周到な装備をして体調も完璧なら山登りは下山する心配はないでしょう。
でも、家を建てようと思ってある程度計画が進んだ状態では、「今のままの資金計画では無理がありますよ」と言われてもリセットする人はほとんどいません。
すべてリセットしてスタートに戻るのは勇気がいりますからね。でも、最初から無理がある資金計画は住宅購入においては購入後に遅かれ早かれ家計が遭難してしまう可能性が高いです。
『私はあなたの味方でありたい』
「あなたは○○○○万円の予算が妥当です!」「今の家計では家を建てるのは難しいです・・・」と私に言われたら正直面白くないしムカつくでしょう。
でも、私はあなたに面白くないと思われようが嫌われようが、「あなたの家計の事実を客観的に提示する」ことを行っています。客観的に伝えることがあなたのためなので一切ブレることなく毎日仕事をしています。
住宅ローンという山がスタートしたら一度登り始めたら簡単には引き返せません。途中で救助を求めても誰も助けてはくれません。途中であなたに何が起ころうとも銀行は返済を待ってはくれないのです。
来年以降、ウッドショックや半導体ショックで建築費は今よりさらに値上がりします。マイホームが人生の全てではありません。家の広さや大手のネームバリューが幸福度とは比例しません。
あなたが住宅購入という資金計画に少しでも不安があるなら無理は禁物。営業マンの声ではなくあなたの心の声を大切にしてください。家づくりは無理のない借入で無理のない返済計画で行いましょう。
無理してローンの支払いに追われる生活だけは避けてくださいね。